学術会議6人外したのは杉田和博官房副長官。一貫して「情報畑」歩む人。玉川徹「誰を外すか、菅さんと共有していた」

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   日本学術会議が提示した新会員推薦リストから6人を外したのは誰なのか。任命権者の菅義偉首相は「推薦段階でリストは見ていない。見たのは99人の最終リスト」と話している。24日(2020年9月)に内閣府から首相に上がった時には、すでに6人は削られていたというわけだ。

   任命リストを作ったのは首相の最側近の杉田和博官房副長官だった。司会の羽鳥慎一がパネルで経歴を紹介した。東京大卒業、振り出しは警察庁だ。県警本部長、警備局長を経て、内閣情報調査室に起用された。一貫して「情報畑」を歩み、前川元文部科学次官が出会い系バーに出入りしていたことも、報道される半年も前から知っていたという。学術会議の外された6人についても、何らかの情報を得ていたのだろうか。

辞める人が後任を決める...「そんなことは無理」と元会長

   舞台裏を政治ジャーナリストの田崎史郎氏が解説した。「学術会議からリストが上がってきて、杉田副長官が菅さんに説明したとき、『辞めていく人が後任を指名するようなことはおかしい』『若い人や地方の人も入れたほうがバランスいい』っていう話になったんです」

   しかし、生出演した学術会議元会長の大西隆・東京大名誉教授によると、リストは2200人いる連携会員の推薦で作られるので、個人的に後継を指名することは無理、女性や関東以外の会員、民間機関の研究者も多く、「多様性でいえば、今回が一番」と首相の批判を否定した。

   司会の羽鳥慎一「要するに、何で外したのかの説明をしていないということですよね」

   玉川徹(テレビ朝日コメンテーター)「(加藤官房長官によると)杉田さんと菅さんの間で任命の方針は共有されていたという説明ですが、ということは、どういう方針でだれを外すかも共有されていたということですよね。外すための具体的な理由があったということになります」

   理由は、いうまでもなく、政府に批判的な言動が目立ったからということだろうが、安倍内閣のときはNGだった学者が今回はOKになったりしているという。政府に批判的というだけでなく、菅首相の好き嫌いも入っていて、杉田副長官がそれを忖度したのかも。二人の頭の中では、いまごろ「曲学阿世の輩」なんて言葉がぐるぐる回っているのだろうな。

文   カズキ| 似顔絵 池田マコト
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