「火災警報器詐欺」に気をつけろ! 「つけないと罰金取られる」「電池交換が必要」はみなウソだ! 高齢者が狙われているぞ...

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   「火災警報器」を設置しないと罰金を取られるとウソを並べ、押し売りする詐欺が頻発している。今年7月(2020年)に被害にあった70代の女性は、「モーニングショー」の取材にこう話した。

   「若い女でしたよ。突然やってきて、(火災警報器)付いていますかあって言って家に上がり、付けなあかんよ、いまなら2000円から3000円で済むけど、消防署が来たら罰金やって40万円取られるからって」。この女を含めて、訪問販売会社社長(23)ら5人が書類送検されたが、警察は余罪が40件以上あるとみている。

   火災警報器は一般的なものは1台数千円。マンションの部屋や一戸建ての家屋に設置義務があるが、設置していなくても罰則はない。罰金を取られるというのはまったくのウソだ。

設置義務化されてから10年たち取り換え時期、被害が増えそう

   どんな手口でだますのか。アシスタントの斎藤ちはるアナが説明した。「国民生活センターの担当者によると、『電池交換が必要』などとうたって高額請求してくるケース、『消防署の許可・認定を受けている業者です』『消防署の職員が来て電池交換などの不備を言ってきます』というウソをつくなどです」

   犯行グループは、植木や自転車、洗濯物を見て高齢者世帯と判断していたという。浜田敬子(「ビジネスインサイダージャパン」統括編集長)は「(警報機や法律の)知識がないと、いきなり来られて罰金なんて言われると、パニックになってしまいますよね。まずは『いったん考えます』と一呼吸おいて、誰かに聞くということが必要ですね」という。

   警報器の耐用年数は10年で、2011年の設置義務化から今年・来年が取り換え時期のピークとなるため、被害が増えそうと、国民生活センターは注意を呼び掛けている。

文   カズキ| 似顔絵 池田マコト
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