恩師である藤堂清晴先生(森山直太朗)と再会した裕一(窪田正孝)。
裕一「演奏したくて、手当たり次第楽器をもってきました。演奏できる人は?」
藤堂「そんなことだろうと思って、もう先に集めている」
そう言って、藤堂はギターやトランペットができる兵士を紹介する。歌は、藤堂が歌うことになった。
翌日行う慰問コンサートのために音楽隊のみんなで練習をした。ラングーン滞在中にビルマで戦う兵士たちのために裕一が書いた曲「ビルマ派遣軍の歌」を高らかに歌う藤堂先生。夜は酒を酌みかわし心を割って話をする。
「俺が死んだら渡してくれ」裕一は藤堂先生の手紙を渡される
翌朝、裕一は藤堂から手紙を託される。それは妻・昌子(堀内敬子)への手紙だった。
藤堂「俺が死んだら、渡してくれ」
駐屯地では有名人である裕一の慰問を兵士達が喜んでいた。いよいよ本番前の前の練習がはじまる。裕一が指揮の手を挙げたその時、銃声がして兵士が倒れる。敵が狙ってきた。
藤堂「ここに隠れてろ」
裕一は、車の下に隠れていると、銃撃戦が激しくなり藤堂が撃たれてしまう。裕一は藤堂に駆け寄る。
裕一「先生、しっかり!」
藤堂「最後に、お前に会えてよかった。妻と息子を頼む」
裕一「先生!」
そう言って、藤堂は力尽きた。(NHK総合あさ8時放送」