人気漫画「鬼滅の刃」盗まれた山口の温泉施設に、全国各地から寄付続々190冊!「できることは何かと考え、発送しました」

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   山口市内の日帰り温泉施設「おんせんの森」には、利用者がのんびりと過ごすリラックスルームに約2000冊の漫画などが置かれている。ところが、その中にあった人気の漫画「鬼滅の刃」が盗まれてしまった。

   「おんせんの森」の取締役の梅林威男さんによると、「(なくなったのを)気づいたのは9月25日(2020年)の午前中の清掃の時でした。まとめて1巻から20巻までなくなっていました」。「鬼滅の刃」は最近のブームで今年(2020年)に入り全国的に品薄になっており、スタッフが少しずつ買い集めて、ようやく20巻まで揃えていたのだった。

持ち帰った人への非難が続いたのち、ポツポツと段ボール箱が...

   施設では「大ごとにしたくない」と、「おんせんの森」の公式のツイッターで、「リラックスルームから『鬼滅の刃』1巻から20巻まで盗まれた。頑張って集めたのに、、、。間違って持って帰ってしまったという人はコソッと元に戻しておいてほしい。『誰かが道を踏み外しそうになったら皆で止めような』。警察には言わず、SNSの力でその人を止めてあげたい」と呼びかけた。

   これが拡散されると、「警察に突き出せ!」「馬鹿じゃないの!」といった非難の書き込みが相次いだ。気持ちが裏目に出てしまったと気落ちするスタッフもいたが、10月(2020年)になってからポツポツと本を入れた段ボール箱が届き始めた。鹿児島、愛知、東京など全国各地から、合わせて190冊になった。「このニュースで『私ができることは何か?』と考え、発送しました」といった手紙やイラストを添えたものもあった。送られてきた「鬼滅の刃」は、スタッフが作った和柄の本棚の中に納められている。

   司会の小倉智昭「私も24巻目だったか、手に入れましたが、読み終わったのを送った人もいれば、わざわざ買って送った人もいらっしゃるんですね。温かい話です」

文   一ツ石| 似顔絵 池田マコト
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