山口県が8月(2020年)に一台2090万円もする最高級国産車「センチュリー」を公用車として購入し、県民から批判の声が上がっている。
もともと山口県は貴賓車、議長車、副議長者のセンチュリー3台を保有していたが、そのうち2台が古くなったため下取りに出し、今年新たに1台を購入。名目は2台とも貴賓車になった。しかし県会計管理局の主任に買い替え前のセンチュリーの使用頻度を聞いてみると、「直近3年間の使用は13日間です。そのうち皇族の方が使用されたのは2日間、2018年に秋篠宮夫妻が訪問された時だけです」とのことだった。
しかも、皇族や海外からの貴賓を乗せる予定がない現在は、新しいセンチュリーには県議会議長が乗っており、走行距離は納車から2か月ですでに5000キロを超えているというのだ。県民からは「県会議員がそんなものに乗っちゃいかん。自分の車でいい」、「税金使って県のお偉いさんが2000万円もするセンチュリーって、庶民の感覚じゃない」と怒りの声が上がっている。
1000万円以上の公用車を所有しているのは15県にも
ほかの県ではどうなのか。宮崎県の東国原英夫元知事は、当選直後の2007年3月、経費削減のため県のセンチュリーを売却。番組コメンテーターの橋下徹氏は大阪府知事時代、秘書やSPといったスタッフが乗れるよう、ワンボックスタイプの公用車を利用していた。
グッとラックが47都道府県にアンケートを行ったところ、1000万円以上の車を所有しているのは15県、1000万円以下の車を所有しているのは22道府県、リースで対応しているのは10都府県だった。
司会の国山ハセン「橋下さん、センチュリーに乗りたいですか?」
橋下「僕は乗りたくないです。良い車なんでしょうけど、僕みたいのが乗って出かけるなんて恥ずかしい。大阪の県民性からすれば、僕が乗っていたら石投げられますよ。これはやはり、有権者の意識と、トップの趣味嗜好でしょう。トップが一言『こんなの乗らないよ』って言えばいい」