Go To地域クーポン券、偽物?本物? 「偽造」疑われるケース相次ぐが、店も「見分け方、本当に難しい」と困惑!

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   今月(2020年10月)から東京発着の旅行が追加され、利用客が急増している「Go To トラベル」で、思わぬトラブル発生だ。配布される地域共通クーポンをめぐり、「偽造ではないか」と店側に利用を断られるケースが相次いでいるという。

   Go To トラベルでは、宿泊料金が最大で35%割引され、15%分の地域共通クーポンが配布されることで、1人1泊2万円を上限として実質半額で旅行ができるという仕組み。このクーポンの偽造を防ぐため、観光庁がマニュアルで示した3つの判定ポイントは、(1)「地域共通クーポン」という文字の下にある線の部分。拡大してみると、「TRAVEL」の文字が多数並んでおり、コピーすると文字がつぶれてしまうようになっている(2)中央部分の幾何学模様が、コピーするとつぶれてしまうようになっている(3)コピーをすると、「COPY」の文字が浮かび上がる、というものだ。

   しかし、東京・浅草で土産物店を営む伊藤あつ子さんは、「本当に分かりづらい。文字や模様がつぶれているかどうかは、肉眼での判断は難しい」と話す。

   都内のコンビニでクーポンを使おうとした男性は、店員から「これ、偽物みたいです。文字が薄いから本物ではない」と使用を拒否された。その後、コンビニの責任者から「今の段階では使える」と連絡があったというが、「びっくりしました」と話していた。

TRAVELの文字、印刷にバラつき、はっきり見えない

   また、愛知県のコンビニでクーポンを使おうとした女性は、「地域共通クーポン、偽物だから使えないって!確かに『COPY』って書いてる!」とSNSに投稿。通常は薄く印刷されているCOPYの文字がたまたま濃かったのか、店に偽造と疑われて受け取りを拒否されたのだという。しかし、その後、このクーポンは別の店で使えたという。

   日本テレビが入手した地域共通クーポンでも、印刷にばらつきがあり、「TRAVEL」の文字がはっきり見えるものもあれば、かすれてほとんど見えないものもあった。観光庁は「多少の個体差が出る可能性がある。すでに相談も寄せられており、個別に対応していく」としている。

   コメンテーターの近藤春菜「消費者もお店も悪くない。なかなか見分けがつきません」

   小澤征悦(俳優)「良かれと思ってやっていることが、違う方向に向かってしまうのは残念ですね」

   橋本五郎(読売新聞特別編集委員)「わかりやすくしようとすれば偽造される可能性が高くなってしまい、わかりにくくしようとすれば誤解が生じてしまう。一度やってみて問題がわかれば、早く改善すればいいんですよ」

文   キャンディ| 似顔絵 池田マコト
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