現在フランスで行われているテニス4大大会の1つ、全仏オープン女子ダブルスで、八百長疑惑が浮上している。ルーマニアのペアとアメリカ・ロシアのペアが対戦した試合で、「疑わしい賭け」があり、八百長の可能性を視野にフランスの検察当局が捜査を始めた。
現地メディアによると、八百長が行われたのは先月30日(2020年9月)の女子ダブルス1回戦。ルーマニアのアンドレア・ミトゥ(29)選手とパトリシア・マリア・ティグ選手(26)のペアと、アメリカのマティソン・ブレングル選手(30)とロシアのヤナ・シジコワ選手(29)のペアが対戦した。
欧米ではスポーツが対象の合法的な賭けが行われている
欧米では、インターネットなどを通じてスポーツが対象の合法的な賭けが行われているが、この試合について、「第2セット第5ゲームが操作され、数十万ユーロ(数千万円)が賭けられたと言われている」とドイツメディアは報じている。確かに、第2セットの第5ゲームで、アメリカ・ロシアペアのシジコワ選手はダブルフォルトを2回していた。試合は、ルーマニアのペアが2-0で勝利した。
この疑惑について、「スッキリ」はきのう7日(2020年10月)、ロシアテニス連盟に電話で取材した。担当者は「状況はまだはっきりしていません。起きたことがはっきりすれば、コメントを発表します」と話していた。
八百長疑惑の背景について、スポーツライターの相沢光一氏は、スポンサーがつかない世界ランキングの低い選手たちの経済状況を指摘する。「ツアーの渡航費や宿泊代、契約コーチへの報酬などが持ち出しになるうえ、新型コロナウイルスの影響で、今年前半の試合はほとんど中止になり、賞金が稼げませんでした。ランキング100位前後の選手が(八百長の)話を持ちかけられ、誘惑に負けてしまう可能性はあるのではないかという気がします」
司会の加藤浩次「後ろに大きな組織があるのではないでしょうか」
モーリー・ロバートソン(国際ジャーナリスト)「海外のスポーツメディアは、フランス検察庁はギャング関連で捜査している、と報じています」