神ドラマ「MIU404」終了後、インターバルもなく翌週すぐに始まったドラマが、またまた警察&バディモノって、どうなっているんだTBS。いくらコロナ騒ぎでスケジュールがごちゃついているとはいえ、もう少しなんとかならなかったのか、という感じ。山田涼介&田中圭のバディも悪くないし、こういうゆる系の警察ドラマも面白いのに、どうしても星野源&綾野剛と比べてしまう。「MIU404」の残像が強過ぎるのだ。
「キワドい2人」というタイトルだし、「おっさんずラブ」の田中圭だし、こりゃ田中と山田のイチャイチャ系警察ドラマか、と期待(?)して見たら、そうではなく、「キワドい」秘密は2人が異母兄弟という設定だった。山田演じるキャリアの神崎隆一と、田中演じる破天荒キャラの黒木賢司は性格も何もかもが正反対でぶつかり合いながらも信頼関係を築いていくというストーリーも、「MIU404」と似ている。ま、それは今に始まったことではなく、陽と陰、動と静と極端なほうがわかりやすいから、大抵のバディモノはそんなものだ。
六角精児演じる副署長も忘れてはならないキーマン
舞台は池袋警察署刑事課・強行犯係。何かというとアタフタする八嶋智人演じる統括係長・末永光一に、「半沢直樹」で大注目の江口のりこ演じる女性敏腕刑事木村ともことSixTONESジェシー演じる優秀な若手刑事のバディなど、強行犯係のメンバーのキャラが立っている。ちなみに、動画配信サービス「Paravi」では、ジェシーを主役にしたオリジナルストーリー「キワドくなりたい男」が独占配信されているが、バディ江口のりことの名コンビぶりが見えて、こちらも面白いと評判だ。
そして、もうひとり忘れてならないキーマンが六角精児演じる副署長の澤登哲也。署内で唯一、神崎と黒木が異母兄弟だということを知っている。六角といえば、「相棒」の鑑識・米沢守が出世作となったが、警視庁からこんなところに異動していたのか(笑)。いい意味でチーム感が出来上がっているので、シリーズ化しても面白いかも。テレ朝なら間違いなくシリーズ化することだろう。山田はジャニーズの中でも演技が達者で、コメディもシリアスもどちらも出来るのがいい。
かえすがえすも「MIU404」の後でなければ、もっと純粋に楽しめたのに、と思う。(金曜よる10時~)
大熊猫