実業家の堀江貴文氏が、広島・尾道の餃子店でマスクをするかしないかでトラブルになったことをSNS上で発信。店への嫌がらせが相次ぎ、餃子店が休業を決めるという事態に発展した。きょう5日(2020年10月)の「スッキリ」は、両者の主張を検証した。
トラブルがあったのは先月22日(2020年9月)。堀江氏は知人と3人で餃子店を訪れたが、店内でマスクをするかしないかで店主側ともめ、結局入店せずに帰った。
その時の様子について、堀江氏は「尾道の数字から始まる名前の某餃子店」と「四一餃子」という店の名前を暗に特定できる形で発信した。堀江氏はマスクをしていたものの、同行者の1人がマスクをしておらず、店側に「入店できない」と言われた。堀江氏は「食べている時以外ずっと着けないとダメなんですか?」と質問したが、話がかみ合わず、その後出てきた店主に「面倒くさいんで入店しないでくれ」と言われたという。「マジやばいコロナ脳。狂ってる」「ひどい店だな。害悪でしかない」などと堀江氏はつぶやいていた。
店主「堀江さん?」「いま堀江って関係ねえだろ!」
一方、餃子店の店主の説明では、店のドアには「マスク未着用の方はお断りします」と貼り紙がしてあり、応対した妻が注意したところ、堀江氏側は「食べる時マスク外すでしょ」「マスクこうやってずらして食べるの?」などと屁理屈に近いことを言い出した。堀江氏に気づいた店主が「堀江さん?」と言うと、「堀江さんは急に怒って、『いま、堀江って関係ねえだろ』と怒鳴り出したので、『面倒くさいんで帰れ』って(言った)」「クレーマーで来たおじさんと変わらない。とにかく高圧的だった」と当時の様子を話した。
堀江氏がSNSでつぶやいた数日後、店には嫌がらせ電話や無言電話が相次ぐようになった。自宅にもユーチューバーのような人がカメラを持ってやってくるようになり、「人の目が怖くなって、妻も『仕事できない』と泣き出したので」と、今月1日(2020年10月)、一時休業を決めた。
店が休業したことを知った堀江氏は、SNSで「晒してないよ」「知らん人がわざわざ店を調べてクレーム電話まですることまで予見しなきゃいけないとかおかしくね?」とつぶやいている。菊地幸夫弁護士は堀江氏のSNSについて「十分店名を特定できる書き方であり、『店名を晒していない』という言い分は少し苦しい」と指摘する。
堀江氏「スケジュールの都合で回答は難しい」
「スッキリ」では堀江氏のコメントを求めたが、『スケジュールの都合上、回答は難しい』と得られなかった。
お笑いタレントの近藤春菜「店に入る側は店のルールに従うべき。コロナに関する考え方が店と違うなら、その店を出たらいいだけの話で、後から(SNSで)書くのもいかがなものかなと思います。店を特定されるような書き方ではなく、『飲食店に行ったら...』でもよかったはず」
橋本五郎(読売新聞特別編集委員)「堀江さんは圧倒的に影響力、発信力がある。(いたずら電話等は)予測できなかったというけど、そこは少し考えてほしかったなあと思いますね」
榊原郁恵(タレント)「悔しい思いをしたから、少し(店側を)傷つけたいという思いが文章に現れちゃったかなと思いますね」
司会の加藤浩次「堀江さんがここの餃子を美味しく食べる動画を、いつか見たいですけどね」