昨今は「知識」がカギを握るクイズ番組が多いが、この番組は「閃き」次第でバカでも賢い人に勝てるという中居正広出演のクイズ特番。しかし司会進行は小峠英二と日比麻音子アナウンサーで、中居は珍しく解答者として参加。中居と三村マサカズが「チームMCバカ」。その他、綾小路翔とISSAが「チーム音楽バカ」、六角精児と関水渚が「チーム役者バカ」。その「バカ」に対して、カズレーザーと『東大王』鈴木光が「チーム高学歴」が迎え撃つ構図。
小峠が開口一番「なんちゅうメンツでやってるんですか!芸能界を何一つ知らない人がやったキャスティングですよ!三村さんがクイズの解答席にいるのは初めて見たかもしれないですけど」と言うと、「中居くんと会いたかったのよ、本当に。(『笑っていいとも!』共演時)ずっと親しくしてたのに、最終的に連絡先も教えてくれないから、何にも会う手段がない」と三村。
チーム高学歴のカズレーザーが説明、その間中居たちはポカン
本編のクイズでは、「様々なプロが紙飛行機を作ったら一番遠くまで飛ばせるのはどのプロか閃け!」という問題が出題された。(A)飛行機のプロ・整備士、(B)折り紙のプロ・東大折り紙部、(C)紙のプロ・大王製紙グループ大日製紙社長、(D)航空宇宙工学のプロ・日大理工学部准教授の4人から選ぶ。
チーム音楽バカとMCバカは(B)、チーム役者バカと高学歴は(C)と予想したが、ここで中居があることに気づく。解答フリップで(B)と答えた2組は「(B)折り紙のプロ」とちゃんと書いているのに、(C)の2組は「C」とだけ書いているのを指摘し、「(俺たち)バカは埋めたいみたいじゃん」と笑う。小峠にも「バカは余白が怖いんでしょうね」と返し、意外な所で盛り上がってしまうところに恐るべき中居のMC力が出ている。
チームMCバカは更に別のフリップに書いたメモを使い、答えが(B)に至った経緯を詳細に説明すると、小峠に「引くぐらい話し合ってるじゃないですか!」とツッコまれる。チーム音楽バカの綾小路も「俺たちの会話の内容と99%一緒で、逆に少し不安になってきた」と言い、中居は「なんでだよ!ホッとするところ!」、三村は「バカ4人みたいになっちゃった」と急に自信がなくなる。
更にチーム高学歴、カズレーザーが「紙飛行機って実際の飛行機と密度が全然違うので...」と少し難しい説明をしている時、中居・三村・綾小路・ISSAのポカーンとしたバカ面がカメラに抜かれ、小峠に「くちポカンと開けるのやめてください」と注意される4人が面白すぎる。
そして正解はやはり(C)。飛距離は(C)、(A)、(B)、(D)の順だった。やはりカズレーザーや鈴木光の理論も当たっており、彼らほどの知識と論理的思考力があれば導き出せる問題だったようだ。他の問題も含め、「閃き」というよりは「思考力」がカギの問題が多かったが、バカが賢い人に勝ったら嬉しい問題というのはちゃんとしていて、バカ側の中居、三村がそこの対比を使ってどんどん番組を面白くしていく様がさすが「MCバカ」だった。またこのメンバーで第2弾を見たいところ。 (TBS:9月24日(木)夜11:56放送)
鯖世 傘晴