昭和18年(1943年)。世の中が戦争の雰囲気にのまれて、すべての人が同じ思いで戦争に立ち向かうことを強制される世の中だった。そんななか、人気作曲家である古山裕一(窪田正孝)のもとにも召集令状が届く。
凍り付く裕一。努めて明るく振舞おうとする裕一だったが、妻の古山音(二階堂ふみ)は心配で仕方がない。
裕一は「僕もお国のために戦ってくるよ」
裕一「みんなお国のために戦っている。先生も久志もみんな行っている。僕だけ行かないってわけにはいかないよ。僕もお国のために戦ってくるよ」
音「裕一さん...」
そんなある日、出征の決意をした裕一をたずねて、東都映画の三隅(正名僕蔵)という男が古山家を訪れる。三隅は、航空兵を目指す、海軍飛行予科練習生たちの成長をテーマにした映画の企画について話し出す。
三隅は、その映画の主題歌を作ってほしいと、裕一に依頼しにきたのだ。裕一は、自分にも召集令状が来たことを理由に断ろうとする。
何としてでも裕一に主題歌の作曲をしてもらいたい三隅は...。(NHK総合あさ8時放送)