懐かしい「最後から二番目の恋」を観た。小泉今日子、中井貴一、飯島直子、それぞれの役柄に対応した会話の面白さが楽しめた

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   「日本映画専門チャンネル」で、「最後から二番目の恋」を、通して観る機会がありました。このドラマ、元はフジテレビで放送されたものです。そのときに評判が良かったので何回か観たことはあったのですが、今回まとめて放送されるのを知ったからでした。

   2012年1月から3月までの本編と、2014年4月から6月の続編は、フジテレビで木曜午後10時から放送されたもので、岡田惠和さん脚本の連続ドラマでした。

   テレビ局のプロデューサーである小泉今日子(45歳、独身)は、親友二人と鎌倉の古民家で暮らす約束を反故にされ、その古民家で一人暮らしをはじめます。その隣家には、鎌倉市観光課長の中井貴一(50歳、妻と死別し独身、11歳の娘1人)、自宅兼店舗のカフェの店長坂口憲二、引きこもりの内田有紀の3兄妹が住んでいました。

  • 小泉今日子さん(2015年10月撮影)
    小泉今日子さん(2015年10月撮影)
  • 小泉今日子さん(2015年10月撮影)

鎌倉を舞台に、生意気な小泉と隣家の4兄妹が繰り広げる大人の青春ドラマ

   海岸で一人黄昏ていた小泉今日子は、ゴミ拾いの傍ら桜貝を拾い集めている中井貴一を見かけ、「死別した妻が集めていた」という言葉にほだされます。しかし、中井の些細な一言が小泉の地雷を踏み、売り言葉に買い言葉の大ゲンカに発展します。

   やがて、何かと実家に入り浸り、離婚の危機を迎えた中井貴一の妹、飯島直子が小泉の家に転がり込んできます。

   個性的な中井4兄妹と触れ合ううち、小泉の独身生活は賑やかで充実したものになっていきます。また、中井4兄妹も小泉の出現により、それぞれ考え方が変化していくのでした。

   小泉今日子は生意気なテレビプロデューサーですが、中井貴一とは、些細なことでケンカばかりしているのに、なぜか自然とウマがあってしまう不思議な関係なのです。中井貴一は両親を早くに亡くし、一家の大黒柱として責任感から実直に生きてきて、堅物で理屈っぽいのですが、なぜか親近感を持ちます。飯島直子は"ハマリ"役で、荒っぽくてそれでいて傷つきやすい女性を好演しています。

   このドラマは、登場する各人の組み合わせに対応している会話の面白さを楽しむことができます。いろいろなことがあっても、最終的に暖かくて、感動的な大人の青春ドラマでした。

渡辺弘(わたなべ ひろし)
渡辺 弘(わたなべ ひろし)
1952年生まれ。東京大経済学部卒業。1976年に日本テレビに入社し、制作局CP、ドラマ制作部長として番組づくりの現場で活躍。編成局長、制作局長、取締役報道局長、常務・専務を歴任した。「マジカル頭脳パワー!!」「THE夜もヒッパレ」「「スーパーJOCKEY」「24時間テレビ」などヒット番組をプロデュースした。 現在は「情報経営イノベーション専門職大学」客員教授。映像会社「2501」顧問。
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