石原さとみにはつらい出来事がたくさんあった。事務所の仲間で大震災の支援活動も一緒にやった芦名星が自殺した。ネガティブになりがちな石原に寄り添い、前に進むきっかけを授けてくれたのが相手の会社員だ。どんな男性なのか、見てみたい

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新潮は三原じゅん子のヤンキーぶりをあげつらうが、彼女が取り組もうとする不妊治療の保険適用を私は応援したい

   菅の打ち出した政策の中で、「不妊治療に保険を適用する」というのは支持したい。いまや6組に1組、子どもが生まれない夫婦がいるといわれる。だが、不妊治療の多くは保険がきかないため、悩んでいる夫婦は多い。新潮は、自身も不妊治療の経験者である三原じゅん子参院議員が、菅の耳元で囁いたからだというが、どんなきっかけであれ、いいものはいい。新潮は、三原のヤンキーぶりや、男問題を論(あげつら)うが、それとこれとは別問題である。

   菅は厚生労働省に事前に相談しておらず、厚労省は大慌てで、日本医師会は、不妊治療が保険適用となれば他の診療報酬が引き下げられる、出産に保険は適用しないのかと、反対しているというが、それらをひっくるめて議論すればいい。少子化問題は、経済的な理由で子どもを産めない、不妊治療が高額なためできない夫婦(事実婚を含めて)たちに手を差し伸べない限り、解決には向かわない。菅のお手並み拝見である。

   同じ新潮に、老いをブロックするには、ミトコンドリアを活性化させればいいという特集がある。いろいろ書いてあるが、要点だけ。細胞内にある小器官であるミトコンドリアが元気になるような生活習慣を続ければいい。それには「運動」「空腹」「適度な寒さ」が効果的。早く歩く、ゆっくり歩く「インターバル速歩」、腹八分目の食事、10度ぐらいの水温での寒中水泳や寒い場所での乾布摩擦がいいそうだ。

   さて、トランプ夫妻がコロナに感染したという。マスクはしないと豪語していたが、コロナは見逃さなかった。大統領選まで1カ月。2週間の政治空白は大きいと思う。(文中敬称略)

元木 昌彦(もとき・まさひこ)
ジャーナリスト
1945年生まれ。講談社で『フライデー』『週刊現代』『Web現代』の編集長を歴任。講談社を定年後に市民メディア『オーマイニュース』編集長。現在は『インターネット報道協会』代表理事。上智大学、明治学院大学などでマスコミ論を講義。主な著書に『編集者の学校』(講談社編著)『週刊誌は死なず』(朝日新聞出版)『「週刊現代」編集長戦記』(イーストプレス)『現代の“見えざる手”』(人間の科学社新社)などがある。

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