杉田水脈衆院議員(53)の女性蔑視発言騒動が止まらない。本人はブログに問題の発言があったことは認めたが、なおも「蔑視はしていない」と言い続ける。元々は日本維新の会だったのが、自民党で公認されたのは、安倍晋三前首相のお声がかりと言われている。次はあるのか?
発端は先週自民党の政調部会で、性暴力被害をめぐる論議が行われた際の発言。杉田議員は、被害の相談事業は、民間ではなく警察が関与すべきだとの見解で、その際、「女性はいくらでも嘘をつける」と被害者を侮蔑する発言をしたと報じられた。同じことはブログにも書かれていた。
与党内からも、橋本聖子・男女共同参画担当相が、「非常に残念です。党として適切な措置を取るべき」と発言。野党の枝野幸男・立憲民主党代表は、「率直にいって論外の発言。この人を公認し、発言を容認している自民党のあり方が問われている」と話した。
女性蔑視発言の常連...雑誌を廃刊に追い込み、訴訟騒ぎまで
ネットでも、「ヘイトスピーチだ」として、杉田議員の辞職を求める署名のサイトができ、1週間で12万人を超える署名が集まった。
杉田議員は初め、発言を否定していたが、9月30日(2020年)、下村博文政調会長から「発言の真意が正確に伝わるよう、丁寧な説明が必要だ」と注意を受けた。
杉田議員は、2012年日本維新の会から立候補し、比例代表近畿ブロックで当選。14年の選挙では次世代の党から出て落選したが、17年自民党公認で当選した。自民党への移籍は安倍前首相の誘いによるもので、中国ブロックの比例単独の1位に据えられて当選している。
その後、過激な発言がたびたび物議を醸している。最初は2018年、月刊誌「新潮45」に、「LGBT支援の度が過ぎる。彼ら・彼女らは子供を作らない。つまり生産性がない」と書いて、「新潮45」が休刊に追い込まれる事態に。
今年1月の国会で、「選択的夫婦別姓の必要性」が提案された際、「だったら、結婚しなくていい」とヤジを飛ばしたとされる。この時は、記者たちの追求に終始無言で逃げたが、その後も性暴力被害を告発した伊藤詩織さんを誹謗中傷する書き込みに、「いいね」をつけ続けて、伊藤さんから提訴された。
司会の羽鳥慎一「今回は、性被害を受けた女性に対して、女性は嘘をつくから、といった」
吉永みち子(編集者)「女性からこういう発言が出ることがわからない。これを、『おい、気を付けろや』ですましてしまうのなら、自民党の中が問題」
玉川徹(テレ朝コメンテーター)「論評に値しない。たまたまじゃなくてずっといっている。被害者にも落ち度があると。安倍さんが比例の1位に据えた人。次の選挙で自民党はこの人を公認するのか。改めて問いたい」