爆笑問題の太田光(55)は一昨年、「日本大学へ裏口入学した」との週刊新潮の記事について「事実無根」として、発行元の新潮社を相手取り、総額3300万円の損害賠償などを請求する民事訴訟を起こしが、1日(2020年10月)、太田初めて東京地方裁判所に出廷、弁論をした。
コメンテーターで弁護士の菊地幸夫は、争点は芸能人の「パブリシティー権」(有名人のプライバシーなどを保護される権利)だが、社会的な関心は、「記事が事実だったか」どうか、と解説。記事は、「太田の父親が日大側に800万円支払い、裏口入学を画策した」とした。「入試直前に太田さんをホテルに缶詰にして、日大の現役教員が本番と同じ問題で指導した」とも。
太田光「父は死んでるし、何とも言えません」
法廷ではこんなやりとりが。
新潮社側弁護士「新潮社の記事には日大裏口入学とあるが、自覚はあるか?」
太田氏「ないです」
同弁護士「お父さんがお金を払って日大芸術学部に入学したか?」
太田氏「僕はなんとも言えません。父はデザインの仕事をしていたので裏で何をしていたのかは分からない。父は死んでいるし、絶対にないとは言い切れない」
同弁護士「直前に日大の現役教員にホテルでレクチャーを受けたか?」
太田氏「まったくありません。驚きしかありません」
弁護士の菊地は、「太田さんが裁判に出てくるのはふつう、終盤だ。証拠も双方の言い分も出尽くして、いよいよ本人登場というのが普通の裁判スケジュール」という。新潮社側は昨日の弁論で「これから証明していく」と言っていることを指摘しながら、「もう日数がない。これまでに裏付け証拠が出ていないとすると、新潮社側が不利だ」と話した。
「裏口入学」は本当に行われたのかどうか。
コメンテーターの菊地弁護士は、「裏口入学が本当に行われた場合に、その事実を父親が子どもに言うか、はまた別問題」という。
司会の加藤浩次「ぼくらも、週刊誌とかネットニュースに、根も葉もない情報出されているじゃないですか。(書かれても)もういいや、と思って何も言わないけれど。みんなそうでしょ」
「裏口入学」が事実かというより、そもそもこの記事を公にすることで、世の中になんの意味があったのか?そちらの方に首をひねる人が多いだろう。
栄