竹内結子は実母と死別し、父親は再婚した。竹内は自分を「連れ子という荷物」だと思ってきた。若い頃から自立する道を模索していた竹内は、「理由のよく分からない疎外感」をいつも抱き、よりどころは酒だったという

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麻生が『すが』を『かん』とわざと言い間違えるのは腸が煮えくり返っているからだ。麻生は二階・菅につぶされたというが、本当かな

   次は現代から。9月17日、菅が自民党総裁選で勝利を収めた翌日、麻生は自派閥の会合で行った挨拶で、『すが』を『かん』と言い間違えたそうだ。安倍と一体で長年やってきた菅を間違えるわけはない。わざと言い間違えたのだ。

   「麻生さんは表向き、余裕の構えを見せていますが、実は腸が煮えくり返っている。麻生さんは、今回の政局を読み違えた。二階さんや菅さんを舐めていたからです。安倍さんから持病のことを真っ先に相談され、主導権を握れたはずなのに、素早く菅さんを取り込み、流れを作った二階さんに動きを封じられ、慌てて追従することしかできなかった。こんなはずではなかったと、すこぶる機嫌が悪い」(麻生派中堅議員)

   麻生が腹を据えかねているのは、菅と二階コンビによる狡知に長けた今回の人事だという。「麻生がイラつく要因は、武田良太が総務相で入ったこと。武田は福岡選出で、地元が同じ麻生にとっては『天敵』として知られている。事あるごとに自分に盾突く武田を麻生はずっと干してきたが、事もあろうにその武田を、菅は総務相という重要閣僚に抜擢した。しかも彼は二階派。麻生にしてみれば、福岡が二階に乗っ取られそうで、気が気ではないだろう」(自民党閣僚経験者)

   だが、麻生は二階へ反撃はできない、もはや決着がついたというのである。二階派の中堅議員は二階の凄さをこう語る。

   「二階劇場の真骨頂は、芝居の緞帳が上がった時、すでに芝居は終わっているということなんだよ」

   「『麻生さんが潰される』誰もがそう気づいた時、麻生はすでに、完全に終わっているのだ」(現代)。果たしてそうか。まだまだ波乱の予感はするが。(文中敬称略)

元木 昌彦(もとき・まさひこ)
ジャーナリスト
1945年生まれ。講談社で『フライデー』『週刊現代』『Web現代』の編集長を歴任。講談社を定年後に市民メディア『オーマイニュース』編集長。現在は『インターネット報道協会』代表理事。上智大学、明治学院大学などでマスコミ論を講義。主な著書に『編集者の学校』(講談社編著)『週刊誌は死なず』(朝日新聞出版)『「週刊現代」編集長戦記』(イーストプレス)『現代の“見えざる手”』(人間の科学社新社)などがある。

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