福士蒼汰目当てで見てみたら、暴力団やら詐欺集団やらとなかなかハードボイルド。しかも、今回の福士は悪役らしく、オレオレ詐欺の片棒を担ぐようなとんでもないクズ。笑顔も一切なく、自ら指詰めするエグいシーンなどもあり、コレジャナイ感満載。
なんだかなあと思いつつも、見続けていたら、中盤、実は彼が潜入捜査班のひとりで、オレオレ詐欺集団を摘発するために入り込んでいたということがわかり、俄然面白くなった。ターゲットの闇金会社社長・海藤(杉本哲太)も見事にダマされていたが、こっちもすっかりダマされた。
闇医者やハッカー、元自衛官も加わる潜入チーム
福士が演じるのは、潜入捜査官・黒沢兵悟。かつて窃盗や暴力事件の常習で、警察も手を焼くほどだったが、その高いIQと判断力、身体能力が認められ、警察指揮の秘密組織"潜入捜査官チーム、通称D班"の一員となる。ほかのメンバーは、闇医者・皆本(片瀬那奈)、ホワイトハッカーの宮永(浜野謙太)、そして、警察側のまとめ役として、伊達(安藤政信)。そして、2話から本格的に登場の新メンバー・元海上自衛隊員の佐根村(野村周平)が加わった。
悪を駆逐するためには、手段を選ばず、命の危険もかえりみない冷徹非道な黒沢はダークヒーロー。福士にとってはこれまでにない役柄でまさに新境地。笑顔はなくても温かい目で見守りたい。
警察ドラマは数あれど、兵庫県警の管轄というのは珍しい。同じ港でも、横浜とはまた雰囲気の違う神戸の街並みや風景も見もの。これはカンテレ制作ならでは?......にしても、カンテレは前回も「竜の道」でヤクザモノが続くなあ~。(毎週火曜よる9時~ 全5話)
くろうさぎ