警視庁池袋署刑事課・強行犯係の真面目な新米刑事・神崎隆一(山田涼介)と破天荒な先輩刑事・黒木賢司(田中圭)の2人は、実は異母兄弟だが、そのことは副所長・澤登哲也(六角精児)以外には秘密にしている。
2人の父親・神崎賢造(椎名桔平)もかつては警察官で、澤登の同僚だった。しかし、22年前に暴力団員が起こしたファミリーレストラン立てこもり事件をきっかけに警察を退職し、今は長野県に移住して蕎麦屋を経営している。
この日、強行犯係に、不登校の高校生・橘望美(蒔田彩珠)が行方不明になったとの一報が入る。通報したのは、望美のシングルマザーで文科省キャリア官僚・橘美咲(奥貫薫)だった。美咲は事件当日、些細なことで望美と口論になって山中に望美を置き去りにしたが、10分ほどで戻ったときには何者かに連れ去られていたと証言した。しかし、美咲の証言には曖昧なところが多く、神崎と黒木は母親が娘を殺した可能性もあると疑い、捜査を始めた。
美咲の嘘が暴かれ、神崎は「危険な賭け」に打って出る
黒木が強行犯係統括係長・末長光一(八嶋智人)に願い出て彼女の身辺調査をした結果、美咲のとんでもない『毒親』ぶりが明らかになった。美咲は問い詰める黒木に「毒親だって言いたいんでしょ?」と開き直る。
そのころ神崎は、望美が不登校になった理由を探るため、神崎たちの家に出入りする氏原彩乃(関水渚)とともに高校生に扮して望美が通っていた学園に潜入していた。神崎らの聞き込みの結果、同級生たちの証言から美咲の嘘が暴かれ、望美は自ら死ぬために失踪したとの疑いが浮上する。刻々と時間が過ぎていく中、捜査に行き詰まった神崎は、美咲に対してある『危険な賭け』に打って出ることを提案する。係長の末長は「責任取れるのかっ!?」と声を荒げて反対するが、黒木はソリの合わない弟の提案に珍しく賛成し、「この賭けに乗るべきだと思います」と進言する。そして、事件が解決したとき、この母と娘の真実の関係が明らかになる。
一方、黒木と澤登の立ち話を偶然にも耳にして、神崎と黒木が異母兄弟だと知った末長は、22年前のファミレス立てこもり事件を調べていた。当時の報道資料を渉猟するうち、末長は当時警察官だった神崎賢造と立てこもり事件で射殺された犯人・井原達也(高橋努)の関係に不審を抱き、神崎と黒木は異母兄弟ではなく、1人は井原の子供ではないかと疑うようになる。そして、真相をつかむため、とある人物に会いに行く。(よる10時放送)
寒山