女優の竹内結子さん(40)が自宅で亡くなったことが27日(2020年9月)、分かった。自殺とみられている。このニュースをトップで取りあげた「とくダネ」では、司会の小倉智昭が「とても聡明で、きれいで、素敵な女性でした。惜しい女優さんを亡くしました」と神妙な面持ちで切り出した。
数々の作品で竹内さんと共演した俳優の石黒賢は「ストロベリーナイト」で共演した思い出を振り返った。「結子ちゃんに会ったのはワンシーンだけでしたが、血のりで真っ赤になっている僕に、河原の遠くの方から歩いてきて『石黒さーん!お久しぶりです』って、ニカッという笑顔で」。そして「もう、会えないと思うと...。みんな大好きでしたね、結子ちゃんのことが。残念です。本当に残念です」と泣き崩れた。
産婦人科医は「頑張り屋さんは気を付けて。助産師にでもよいので相談を」
竹内さんは今年(2020年)1月に2人目の夫である俳優の中林大樹(35)との間にできた第2子の男児を出産。前夫の中村獅童さん(48)との間にできた15歳の息子と4人で暮らしていた。おととい27日も普段通り家族で過ごしていたという。
最近ではメディアでも自分から家族の話をするようになり、「40代は家族との時間を大事にしたい」と話していたという竹内さん。28日付のスポーツニッポンは「映画もドラマも撮影中止で『需要』が落ち込み、主役級だけに安易にバラエティーなど出られず崩れた日常。仕事『喪失体験』精神バランス崩し」と、新型コロナに影響を受けた可能性を記している。が、もちろん真相は分からない。
産婦人科の丸田佳奈医師は「小さな赤ちゃんを抱えた状態はメンタルが非常に変わりやすい。そこに自分の体調不良や仕事への不安も合わさると、より悩みを抱えやすい状況になります。頑張り屋さんや完璧主義者の方が悩みは大きくなりやすく、かつ人に伝えにくい。もしかしたら人になかなか(辛い事を)言えなかったのかも知れません」と指摘。そして「精神科や心療内科のハードルが高ければ、自分が出産した産婦人科で、助産師さんでも良いから相談してください。行政にも子育てサポートの電話窓口があります」と呼びかけた。
石黒は「三浦春馬くん、芦名星ちゃん、そして結子ちゃんも...。我々のような仕事をしていると特有の悩みは色々あります。家で元気がなくても、表に出ていってカメラの前でいきなりトップギアに入れるのは、心を『よいしょー!』って持ち上げる必要があるんです。アメリカではショービズの人間でも気さくにカウンセリングを受けられるので、そういうシステムができたらいいと思います。もうこれで止めにしてもらいたい」と切実に訴えた。