動物の殺処分ゼロ目指す...はどうなってるの?和歌山市のクラウドファンディングに集まった2800万円、目的外使用に寄付者怒る!

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   和歌山市が行ったGDF(ガバメント・クラウド・ファンディング)プロジェクトが波紋を呼んでいます、とスッキリが取り上げた。問題のプロジェクトは、保護動物の殺処分ゼロを目指して2018年から行っているもの。不妊去勢手術に必要な設備や器具に使うとして1800万円を目標に資金を集めていた。最終的に集まった金額は2790万2545円にもなり、期待の大きさをうかがわせていた。

   資金は適正に使われていたのか。今年6月25日(2020年)の和歌山市議会で、芝本和己市議が質問したところ、市側は「手術用の機械などにつかっています」と答弁。ここまで521万円を使い、2000万円以上が残っているとしていた。

   しかし、先週木曜の9月24日、状況は一変する。資金は平成30年、令和元年の2年間ですでに全額が使用されていたことが明らかとなったのだ。これが本来の不妊去勢手術に使われていたのであれば問題ないが、実際には自動車借り上げ料や火災保険、旅費などにも使われていた。

去勢手術1年半でたった22件、あとは自動車と火災保険って何?

   芝本市議は「使い道の一覧、これらの項目はクラウドファンディングで適用する項目ではないと思う」と市側に詰め寄ったが、市の担当局長は「動物愛護の思想の啓発のためにということで、適当であったと考えております」と答弁した。

   実際に寄付した女性は「意味わからないです。お返し頂きたい」と怒る。SNSでも「寄付した人の気持ちを踏みにじる行為」「和歌山市民として恥ずかしい」と怒りのコメントが相次いでいる。

   和歌山市はこれまで犬や猫22匹の手術を行っているが、動物愛護活動を行う女性は「またくもって話にならない。熟練した医師であれば年間1700匹はできる。私たちの方でも年間300匹ほど手術している。多額の寄付を集めた上で1年半で22匹は少なすぎる」という。 和歌山市は答弁の一部に誤りがあったとして、今日28日に行われる厚生委員会で詳細を説明するとしている。

   司会の加藤浩次「不妊去勢に使うとして寄付金を集めて、自動車や火災保険というのはちょっと違うんじゃないの」

   小澤征悦(俳優)「心を踏みにじってしまう行為。願わくば不正がなかったことを期待する」

   杉山愛(元プロテニス選手)「説明責任は絶対に果たさなければいけない」

   橋本五郎(読売新聞特別編集委員)「説明も二転三転している。実施できる体制があるか、チェック機能はあるか、そういうことを考えながら始めなければいけなかった」

   菊地幸夫弁護士によると、寄付金を当初の目的外に使用することは詐欺罪に問われる可能性もあるという。

文   みっちゃん| 似顔絵 池田マコト
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