『コント芸日本一』を決めるTBS系「キングオブコント(KOC)2020」決勝戦が26日(2020年9月)放送され、ジャルジャル(後藤淳平と福徳秀介)が13代目キングの栄光に輝いた。大会1年目から13年連続で準決勝以上に進みながら、あと一歩で優勝を逃していたジャルジャルの悲願達成に、ネットでは「おめでとう!」コールが起こった。
その一方で、「今年はレベルが低かった」「採点方法がおかしい」「もう審査員を変えるべきだ」というブーイングも起こっている。
「冷え切っていた大会だ。特に決勝は事故レベルの低調さ」
ジャルジャルは優勝の瞬間、感極まった表情で目頭を熱くさせ、ゲストの笑福亭鶴瓶からトロフィーを受け取った。浜田雅功から「泣くなや!」とツッコミを受けていた。総エントリー数は1707組で、決勝進出を決めたのは、うるとらブギーズ、空気階段、ザ・ギース、GAG、ジャルジャル、ジャングルポケット、滝音、ニッポンの社長、ニューヨーク、ロングコートダディの10組。ファイナルステージに、ジャルジャル、ニューヨーク、空気階段の3組が進み、1人100点の500点満点で争った。
審査員は、松本人志(ダウンタウン)、三村マサカズ(さまぁ〜ず)、大竹一樹(さまぁ〜ず)、設楽統(バナナマン)、日村勇紀(バナナマン)が5人で担当したが、お笑い関係者は、「いずれも『バカバカしいネタ』に高い点を入れ、『センス重視のネタ』に辛い点を付けがちだ。また、コンビのうちの1人にすべきだという意見も強い。バランスを取るために『東京03の飯塚悟志を加えてほしい』との声もよく聞く」と指摘する。
ネットでは、こうした「審査員問題」に対する批判の声が多かった。
「ジャルジャルおめでとう。13年ってすごいな。コツコツやる姿、作り上げたネタの多さ、私はいつのまにか好きなコンビになりました。しかし期待しすぎたのか、今年は全体的にレベルが低く感じた。一番印象に残ったのは出前館かな」
「今年一番印象に残ったのは、空気階段の水川かたまりの女装が美人だったこと。ジャルジャル、一本目は面白かったけど、二本目がなぁ...。空気階段は二本とも面白く感じたので、決勝の点が低く感じた。合計点数システムはもう止めたほうがいい。そりゃこの点差なら逃げ切るよね。M-1みたいな誰が優勝するんだろうという緊張感がない」
「ものすごく低調な大会だった。観客少ないとはいえ会場冷え切っていたし、特に決勝は事故レベル。去年のM-1が良かっただけに、TVでやるコンテンツなのかな?と思った。松本も思うとこあるんじゃないか」
飯塚、小峠、冨澤、秋山、ウッチャン、アンガ田中を審査員に
そして、具体的なお笑い芸人の名前をあげて審査員を変えて欲しいという声が多かった。
「審査員に三村はいらない。出場者は将来をかけて真剣にコントをしているのにあの審査の仕方は酷すぎる。あれは審査ではなく、好みだもん。せっかく優勝者となっても、あの審査員じゃネと言われたら哀しすぎる」
「設楽と松本以外の審査員を変えてほしい。飯塚、小峠、冨澤、秋山あたりを審査員に追加してほしい」
「秋山、飯塚は妥当な線だと思う。実績もあるし」
「アンガールズ田中も他の番組でしっかりプロの目で評価できていました。感想を聞かれて『面白い』しか答えられない審査員はどうかと思いますよね。バカリズムあたりも良いかと思います」
MCばかりやって舞台から離れている人は審査員を引退すべき
「今の審査員陣は吉本に偏っていないだけ以前の類似コンテストよりましだが、コンビの両方を出す必要ない。バナナマンなら設楽(ネタを作る方)だけでいいと思うが、さまぁ~ずはネタを書いている三村の方が審査員としてはいい加減で腹立たしい。松本もニューヨークを嫌いだと本人の面前で言い放ち、後輩のひきつるところをサディスティックに楽しんでいる感じが気色悪い。MCばかりやって舞台から離れている人は審査員を引退した方がいい」
「バナナマン2、さまぁ~ず2、に松ちゃんではどうみても片寄り過ぎだ。飯塚と冨澤は審査員に欲しいですね。特に飯塚。でも彼は本当にコントが大好きなので点数や順位付けるのは嫌がりそう。ウッチャンやアンガ田中も良いですね。KOCでは審査員が笑わすコメントを言うのが定番になっているけど、それより審査員を入れ替えて欲しい。少なくとも三村は絶対外して、コンビいると偏るのでバナナマンは設楽が残ればよいかと」(テレビウォッチ編集部)