石原さとみが病気を治すことに魔法の杖を使うファンタジー
「余命いくばくもない重複がんに対して、治験薬がどのように進行を抑えられて、社会復帰まできたのか描かれていない。詳細も明かさぬまま本当に終わってしまった。てんかん合併妊婦がシングルマザーである背景も触れられず、違和感があった。最後なのだからエピソードを丁寧に描いて欲しかった」
「ファンタジーであった。石原さとみが、病気を治すことに魔法の杖を使ってしまった。これは、禁断の行為だ。そして、石原さとみは罰として遠い国に送られた。その遠い国でも、昔と同じように、魔法の杖を使っていた。そして、昔の国でも、遠い国でも、患者さんは助かったのだった。ドラマの間に流れるCMでは、石原さとみのように可愛らしい薬剤師が、多くの患者さんを助けている場面が見られた。なお、ドラマはスポンサーのために作成されたフィクションです」
しかしまあ、「とにかくハッピーエンドでよかった」という声も多かった。
「最終回は新しい命が誕生して葵みどりが元の職場に戻る夢物語。脚本の浅さは気になるが、コロナでさまざまな不安から鬱になる人が増えている現状では、瀬野がもがき苦しむシーンを省いてみんながハッピーエンドの結末は良かった。しかし、今更だけど、原作漫画の薬剤師の新人である葵みどりが成長するストーリーの方が気楽に楽しみながら薬剤師の仕事を理解しやすかったのでは...とも思っている」
「個人的には、後半一気に盛り返し、割と満足度高めでフィニッシュできたと思う。薬剤師の仕事ではないという批判が多かったけど、『ドクターX』だって、実際にこんな医師はいないよという意味ではこれと似たようなものだ。医療ドラマという大きな枠組みでみれば、『医療従事者は患者さんの心にしっかり寄り添う』『患者さんはしっかり医療従事者の方に相談してみる』という基本的だけど凄く大事なことを貫いたドラマだ」