山口達也容疑者、「覚悟を持った断酒ではなかった」とコラムで書いたスポーツ紙記者に古市憲寿が「意志の問題ではない。見識浅い」とかみつく

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   きのう22日(2020年9月)午前、「TOKIO」元メンバーの山口達也容疑者(48)が東京・練馬区の路上で酒気帯び運転の疑いで警視庁に現行犯逮捕された。山口容疑者のバイクは信号待ちをしていた車に追突。けが人はいなかったが、呼気を調べたところ、基準値の約5倍に当たる0.75ミリグラムのアルコールが検出されたという。

   2018年に酒に酔って女子高生を自宅に呼び出し、無理やりキスをしたなどの疑いで書類送検された際には、会見で「今は飲まないと決めています」と語っていたが...。

   「とくダネ!」にはサンケイスポーツ文化報道部・編集委員の山下伸基さんが加わった。山下さんは「(2年前の)謝罪会見の時も、1年前のインタビューの時も『今は飲まない』と言っていた。『今は』という言葉に心の甘えがあったのではないか」と言う。

「個人では依存から抜け出せない、居場所が必要なのに...」

   社会学者の古市憲寿は、山下さんが書いた記事に異議を唱えた。「『心の甘さ』や『意志を持った断酒ではなかった』と書かれていますが、これは見識の浅い文章だと思います。もしアルコール依存症であれば、それは脳に直接作用する精神作用物質の問題です。これを意志の弱さと言ってしまうのは報道の在り方にも疑問を感じます」と言うのだ。

   「アルコールは手に入りやすい分、個人の力でそこから抜け出すのは難しい。本当なら、そういう人には家族や仲間や居場所が必要です。今回のことで『TOKIOへの復帰は絶望的』と報道されていますが、こういう時こそ本当は山口さんにとってTOKIOが必要なのではないか、と個人的に思います」(古市憲寿)。

   山口容疑者を支える人はいなかったのか。山口容疑者はジャニーズ退所後に5億円の豪邸は売り払い、貯金を切り崩して生活していたそうだ。元妻と子どもたちはハワイに移り住んだという。

   「(株)TOKIOの設立会見で、松岡(昌宏)さんは山口さんの復帰について『芸能人としては分からないが、絶対にないとは言い切れない』と言っていました。TOKIOメンバーはスタッフとして迎え入れるなど、救済処置は考えていたのだと思います。なのに、なぜ待てなかったのか」と、山下さんは言う。

文   ピノコ| 似顔絵 池田マコト
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