きのう21日(2020年9月)正午に日本の南の海上に突然出現した台風12号は、23日には四国から関東にかけての沿岸に近づき、その後日本列島に上陸する可能性がある。気象予報士の天達武史は「今回の台風12号は雨台風で、接近前からピークがやってきます。台風の前方に秋雨前線がありますが、前線と台風のコンビは最悪です」と接近前からの警戒を呼びかける。
台風の北側に停滞する秋雨前線の影響で先行雨量が多くなるので、大雨に注意が必要だ。また、台風の風によって湿った空気が運び込まれるので、前線が刺激され、雨雲を発達させてしまうという。
「今夜から、関東から西の太平洋側は大雨の危険が出てきます。この後、台風12号がじわじわと北上し、秋雨前線に吸収される形になるので、台風の中心が接近するよりも前に大雨のピークがやってきます。今日のうちに排水溝の掃除をしてください」と天達。
あす24日から広範囲で大雨に。紀伊山地や千葉は300ミリ超か...
今夜から24日の予想積算雨量では、紀伊山地の東側や千葉の一部では300ミリを超える。「きょう(22日)の夜になると、関東から西の太平洋側で雨が降り出してきます。沿岸部では風が強まってきます。明日になると、紀伊山地の東側、九州山地の東側、関東は平野部を含めて大雨に注意が必要になります。明後日木曜日には東北地方も含めた広範囲で大雨になる可能性があります」と天達。
司会の小倉智昭「台風っていうと中心気圧で見てしまいますが、今は990(ヘクトパスカル)台です。発達してもそんなには変わってこないのでしょうか?」
天達「台風の勢力としてはそんなに強くないです。ただ、今回は低気圧に変わってからの方が、もしくは台風として弱い方が危ないです。前線とセットになって近づいてきて、ダブルパンチで大雨になりますから」
文・ピノコ