〈おカネの切れ目が恋のはじまり/第2話〉(TBS系9月22日火曜放送)
父親からマンションを追い出された慶太は玲子の家に転がり込んできた。玲子は慶太の浪費癖を治そうとするが、徒労に終わる

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   おもちゃ会社モンキーパス社長・猿渡富彦(草刈正雄)から、浪費癖が治らない息子・猿渡慶太(三浦春馬)の教育係を仰せつかった経理部勤務のOL・九鬼玲子(松岡茉優)。節約はもちろん、真面目に仕事をする気もない慶太と会社で顔を合わせるのも嫌なのに、富彦によって高級マンションから追い出された慶太は、玲子の母親・サチ(南果歩)が民宿を営んでいると聞き、鎌倉にある玲子の家に転がり込んできた。

   玲子は欠けた茶碗やヒビが入った花瓶、ボタンが取れそうな衣服などの『ほころび』を繕って大事に使うことに無上の喜びと安らぎを得る『清貧女子』。慶太は欲しいと思った物は何でもその場で買わないと気が済まない『浪費男子』で、2人はまさに『水と油』の関係だ。

  • 「おカネの切れ目が恋のはじまり」(TBSの番組ホームページより)
    「おカネの切れ目が恋のはじまり」(TBSの番組ホームページより)
  • 「おカネの切れ目が恋のはじまり」(TBSの番組ホームページより)

玲子の愛読書は「方丈記」。鴨長明の無常観に共感を覚える

   玲子の愛読書は「方丈記」。かつて父親が逮捕され、両親が離婚して当時住んでいた家を失ったつらい体験が『過去のほころび』となっていて、「世の中の人も家も長くとどまることはない」という鴨長明の無常観に共感を覚えるのだ。

   玲子は、ずっと欲しかった豆皿を買おうとしたら慶太に買われてしまったことがあった。その皿とは縁がなかったと諦めていた玲子だったが、その皿を慶太が無造作に捨てたと知り、「何もかもほころびだらけ。私が繕ってみせます。覚悟しておいてくださいね」と闘志を燃やす。

   玲子は、仕事でも私生活でも慶太のおカネの使い方を徹底的にチェックし、浪費癖を治そうとする。しかし、価値観も金銭感覚もあまりにかけ離れているため、玲子の努力はカラ回りし、次第にいら立ちを募らせていく。

   そんな折、玲子は偶然一緒になった営業部エースの板垣純(北村匠海)と、慶太の話で意気投合する。板垣は自分の奨学金の返済に加え、父親が経営する町工場の赤字の補填に追われ、四六時中おカネのことを考えている自分を嫌悪していた。おカネの大切さを身に染みて知る者同士だ。その板垣が「無理しないでくださいね」と優しく語りかけると、玲子も「ちょっと心が安まりました」と微笑む。板垣はそのときから、玲子に恋をしてしまう。

   一方、慶太の元カノ・聖徳まりあ(星蘭ひとみ)の婚約者でベンチャー企業社長・山鹿眞一郎(梶裕貴)が、社長の富彦(草刈正雄)にモンキーパスの赤字事業「わくわくスポーツランド」のリニューアルを提案してきた。

   それを知った慶太は対抗心を燃やし、あるアイディアを思いつく。それは、玲子が15年間片思いを続けるテニススクールの先輩でファイナンシャルプランナー・早乙女健(三浦翔平)や玲子、板垣を巻き込み、まりあと山鹿を交えて6人で、わくわくスポーツランドでテニスコンペを開催することだったが...。(よる10時放送)

   寒山

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