「コロナ後の政治はどうなる?」菅義偉新政権と合流新党の誕生!自民VS立憲民主、与野党の幹部の考えを聞く

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   安倍晋三政治の継承を掲げる菅義偉政権が発足、野党も衆参150人が参加して新しい立憲民主党がスタートした。自民党の野田聖子幹事長代行と立憲民主党の福山哲郎幹事長をスタジオに招いて政治姿勢や政策課題を聞いた。

   まず「菅新内閣は結果的には派閥均衡、女性閣僚も少ない」と武田真一キャスターが切り出す。これに、野田氏は「手堅い政権で、即戦力の内閣だ」と、実務型の顔ぶれを強調した。福山氏は「国民にコロナの不安が広がる中、国会が3日間だけで、菅首相のビジョンは何も示されていない。早く説明を」と、臨時国会の開会を求めた。

   コロナ対策について、野田氏は「コロナと対峙しながら新しい経済を作る」考えを示し、規制改革や少子化対策の推進を説く。福山氏は「リアリティーのある政治」を標ぼうしつつ「国民の生活に向き合い、一つ一つ信頼を積み上げていく」と述べた。

  • 菅義偉内閣の誕生(写真はイメージ、NHKの番組ホームページより)
    菅義偉内閣の誕生(写真はイメージ、NHKの番組ホームページより)
  • 菅義偉内閣の誕生(写真はイメージ、NHKの番組ホームページより)

野田氏「公助のあとに絆が」福山氏「コロナで限界に来た人も」

   めざす社会像をめぐっては、菅首相が「自助、共助、公助」を打ち出したのに対して、立憲民主党の枝野幸男代表は「過度に競争をあおる新自由主義か支え合いの社会か?」と問いかけている。

   野田氏「公助のあとに絆が来るのです。『自助』の突き放した感じとは逆で、規制改革で人々に生きる勇気を与えます」

   福山氏「コロナ禍の下、限界に来た人もいます。ここで支え合うことが第一で、規制改革というなら選択的夫婦別姓をまず取り入れたらいいではないか」

   具体的政策に触れた福山氏は、年収1000万円以下の層への所得税減税やコロナ禍の現金給付などを「ハイブリッドに組み合わせて政策パッケージを示したい」という。一方、野田氏は「コロナの影響をもろに受けた飲食店や観光業界に手当てしている」とし、優先順位を決めて税金を使うと反論した。

   衆院解散・総選挙については、野田氏は「菅首相の専権事項だからコメントできない」として、議員は常在戦場で「いつでも信頼してもらえる努力をしている」と答えるにとどめた。対する福山氏は、「いつ解散があってもいい準備をする」としながら「早く臨時国会を開いて議論を。少なくとも国会論戦を避けての解散はやめて、論戦に出てきてほしい」と要求した。

   両者ともほとんど淀みなくそれぞれの立場や基本姿勢を披露したが、優等生的で無難な言い方に終始し、激しい論争というにはやや遠かった。福山氏は「安倍一強の最大原因は野党がバラバラだったこと」と認め、衆院選の野党候補一本化もにらんで、まずは党内の調整を進める構えだ。野田氏は「野党連携は脅威」として、「8年間与党の慢心もある。甘えを捨てて新しい党の姿を見せる」と語った。

   火花散る論争はこれからということか。

NHKクローズアップ現代+(2020年9月17日放送「新政権発足 自民・立民幹部に問う」)

文   あっちゃん
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