BPOは「リアリティー番組」の撮影現場を視察したら?
BPOには期待と冷ややかな見方が交錯している。
「テレビにロクに出たこともない素人出演者には、ノウハウも人脈も何もないし、番組制作側に強く反対意見を言えるとは思えない。立場が弱いよ。ギャラは安く済むし、出演者は意のままに動かせるし、制作側にはおいしいコンテンツなのだろう。誰が指示したとか言っていないとか、表面的なことだけではなく、お互いの力関係などと考慮した上でちゃんと踏み込んで判断してほしい」
「BPOが素早く審理入りしてよかった。フジテレビの内部調査では花さんのお母様だけじゃなく、一般の私たちからみても納得出来ませんでした。番組でのスタッフの煽りや演出は本当になかったのか検証することが大切だと思います。これに限らずBPOはリアリティーと言われる番組の撮影現場を視察したらいい。BPOには公平かつ正当な審理を求めます」
「一番大切なのは、花さんの名誉回復と再発防止。とは言ってもBPOの権限はテレビ局に対する勧告や見解意見の通知くらい。結局はテレビ局の自覚の問題に帰する。お母さんの想いと頑張りが伝わる事を願いたい」
そしてこんな意見もあるのは確かだ。「BPOは視聴者の味方ではない。テレビ局が、視聴者からの批判をかわすために作った業界団体です。もしもテレビに人権侵害されたと感じたら、BPOなどではなく裁判所に訴えるべき。BPOに訴えても、散々審議したあげく『注意勧告』が出て終わり。時間と労力の無駄です」(テレビウォッチ編集部)