「ヤラセ」は昔からあったが、死んだ人はいなかった
「今もSNS上で『木村花のせいでテラハが見られなくなった』という投稿を目にし、リアリティー番組が持つ影響力の強さを感じています。人の命をなんだと思っているんだ!そもそもリアリティショーってカメラが回っていたら、脚色ありきだと思わないのかね。でも、思わない人達がいるから命が失われた。だから、番組側は演出ありますと表示しなくちゃならんよ」
「人の命をかけてまで作るべき価値はない。だいたい、普通に恋愛をしていても毎週番組時間を埋めるような山場が来る展開にはならない。結局山場を作らねばならずヤラセになる」
この手の「ヤラセ」は昔からあったが、今は時代が悪いという指摘も。
「俗悪番組なんか昔からあった。『川口浩探検隊』をリアリティー番組と思って楽しんでいる人もいた。TV番組にコンプライアンスなんて概念が入り込んだのが最近になってからです。一方、その俗悪に突っ走っていた時代を『昔はTVに力があった』『昔の方がムチャクチャで面白かった』と回顧する風潮もある。ただ言えるのは、川口にしろ、ドリフにしろ、お色気番組にしろ、俗悪が理由で死んだ人はいなかった。SNSの時代になり、明らかに情報を発信するTVというものを見直す頃合になっている。この事件を見ると本当にそう思う」