菅氏は政策に合わない官僚を片っ端から切り捨てる!自著「政治家の覚悟-官僚を動かせ-」から読み解く。政治ジャーナリスト「恐ろしい人ですよ」

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   自民党総裁選は14日に開かれ、菅義偉官房長官(71)が岸田文雄政調会長(63)と石破茂元幹事長 (63)に圧勝し、第26代総裁に選ばれた。「とくダネ!」は菅氏の著書「政治家の覚悟-官僚を動かせ-」から、菅氏の政治への思いや信念を読み解いた。

   著書には菅氏がいかに官僚を動かし、いかに「ふるさと納税」などの政策を実行に移してきたかが具体的に記されている。官僚との関係については「真の政治主導とは官僚を使いこなしながら、国民の声を国会に反映させつつ国益を最大限増大されることです」「日本の国家を運営していく上で、官僚は知恵袋であり世界でも有数のシンクタンクと言っても過言ではなく、必要欠くべからざる存在です。その力をいかに活用できるかが政治家の手腕なのです」などと記している。

   また菅氏は、新総裁就任後の会見で「働く内閣を作る。役所の縦割り、既得権益、悪しき前例主義といったものを打ち破っていくのが私の仕事」と語った。

いま各省庁の官僚たちは震えあがっている?

   政治ジャーナリストの石橋文登さんは菅氏を「やると言ったことは絶対にやる人」と形容する。「役人は『これこれこんな理由でできません』というのが得意です。菅さんは『そのままではできないけれど、ちょっと形を変えればできますよ』っていう官僚はどんどん登用しますが、全否定されたら、資料さえ捨ててしまう人。そしてその官僚はいなくなります。結構恐ろしい人です」と話す。

   司会の小倉智昭「菅さんは自分の政策と合わない官僚は切り捨てるくらいのことまでおっしゃっている。ということは、今内閣が人事権まで持っているわけで、もっと忖度する官僚が出てくるんじゃないかという心配もあります」

   三浦瑠麗(国際政治学者)「コロナのような珍事が起きた時、あるいはアメリカ大統領との関係で何かが持ち上がった時、本当に政治主導で乗り切れるのでしょうか。やはり官僚の知恵を相当程度、自由に生かさないといけないわけです」

   金子恵美(元衆議院議員)「安倍総理の横で、ひとつひとつの政策を実現していく中で『日本のガンは縦割り、そして官僚だ』と感じたのでしょう。菅さんの政治姿勢はすごくシンプルで、『国民目線』というのが原理原則なので、『官僚も当然、国民の方を向いて仕事しなさいよ』と求めているだけの話です。ただ、官僚にとっては人事も含めて怖い存在ですので、今は戦々恐々としているところでしょう」

文   ピノコ| 似顔絵 池田マコト
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