かつて贈収賄事件を捜査していた鳴海は拉致され脅しに屈していた
窮地に立たされた6係の面々は「このままだと、全ては闇に葬られてしまう」と焦るが、小野塚が矢代を外したのは、矢代が真相に近づいていたという証明でもあった。文書捜査のエキスパートの警部補・鳴海理沙(鈴木京香)は意を決して、都浜法律事務所の相談役を務める警視庁の超大物OB・牧野孝蔵(竜雷太)に会いに行った。牧野はかつて、経済犯罪を扱う捜査二課の刑事として本州・四国海底トンネル建設に絡む贈収賄事件を捜査していた鳴海を拉致し、屋台のおでん屋で「捜査は打ち切りだ」「美しい後輩を亡くすのは忍びない」と脅した人物だ。鳴海はその脅しに屈した過去を背負っていた。
今回も同じ屋台で会った牧野は、鳴海の話を聞いて「そんなハッタリに引っかかると思うのか?」と自信満々に否定する。
5年の歳月を経て起きた2つの連続殺人事件と富野警部補の失踪事件、そして、古賀室長銃撃事件の真相にたどり着くには、まだ何かが足りないのだ。そこに8年間眠っていた記録が見つかり、それを目にした鳴海のもとについに『文字の神様』が降りてきた。
その結果、浮上したのはあまりにも衝撃的な真犯人だった。警視庁捜査一課殺人犯捜査係の巡査部長・岡部守(工藤阿須加)と矢代は、廃屋となったビルに真犯人を追い詰め、拳銃を構える。その銃口の先にいるのは果たして......。(よる9時放送)
寒山