コロナ禍のなか、健闘している連ドラの話を続けたいと思います。8月12日の水曜日午後10時から、日本テレビで始まった「私たちはどうかしている」も注目ドラマです。
15年前、老舗和菓子屋の若旦那が殺害され、彼の息子・椿(横浜流星)の証言から、住み込みの女性職人が容疑者として逮捕されます。女性職人には娘・七桜(浜辺美波)がおり、椿と七桜は互いが初恋の相手と思うほど仲良しでしたが、この殺人事件で二人は被害者の息子と容疑者の娘へと急変し、憎み合ったまま離れ離れになりました。そして七桜の母は、取り調べ中に倒れ亡くなってしまうのです。
物語を引き締める観月ありさと佐野史郎の演技
椿(横浜流星)と七桜(浜辺美波)は、15年の時を経て、運命の再会を果たします。椿は謎の菓子職人が七桜だと気づかないまま、再会したその日にプロポーズ。七桜は母の無実を証明するため、"偽りの結婚"を利用して、老舗和菓子屋に乗り込むのです。
しかし、そこには、結婚に反対する椿の母で、女将(観月ありさ)の執拗な嫌がらせやドロドロのお家事情など、様々な逆境が待ち受けています。七桜を演じる浜辺美波の、可愛い中にも母親の恨みをはらす大胆な執念が見えるところが素晴らしいと思いますし、腕が良いのに祖父である大旦那(佐野史郎)に認められない辛さを抱える横浜流星の切なさが印象的です。
観月ありさが意地悪な女将を好演しています。大旦那(佐野史郎)の老舗和菓子屋を守ろうとする気概が物語を引き締めます。
最後の成り行きが楽しみです。