安倍政権時代に"権勢"を誇ったNHKの岩田明子記者が干されている。代わりに『ニュースウオッチ9』の"親菅"プロデューサーが権力を握りつつあるという。NHKもよほど暇な会社だな

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菅政権の喫緊の課題は、日米関係よりも日韓との関係修復だ。氾濫する嫌韓情報に惑わされず、早急に動くべきだ

   その新潮の韓国嫌いは筋金入りだが、今週号で報じているような理不尽なことが行われるとすれば、新潮ならずとも、「韓国は何やっているのだ」と思わざるを得ない。韓国では、破防法ならぬ「破墓法」を成立させようとしているというのだ。これは韓国ウオッチャーによると、「戦前に『親日的』だった人物が国立墓地に眠ったままでは、『親日残滓の清算』が終わったことにはならないし、他の霊も安らかに眠れないという理屈なのですが......」。

   この法律の正式名称は「顕忠院親日派破墓法」という。その対象には韓国初代大統領の李承晩も入るというのである。新潮によれば、文在寅大統領がこれの成立に熱心だというのだが、にわかには信じられない。菅政権の喫緊の課題は、日米関係よりも日韓との関係修復であると思う。氾濫する嫌韓情報に惑わされず、早急に動くべきである。

   ところで、ニュースを聞いていて、これほど腹が立ったことはなかった。飛んで行って母親をぶん殴ってやろうと思ったぐらいだ。9月3日の午後12時半過ぎ、香川県高松市内の路上に停めてあった白色のBMWの車内から、6歳と3歳の姉妹が死亡しているのが発見された。その日高松市内は観測史上最高となる37・6度を記録した。それなのに母親の竹内麻理亜(26)は、2人を車に置き去りにして、15時間もの間飲み歩いていたというのだ。

   それも文春によると、3軒目では不倫相手と合流し、男の自宅へ行っていたというのだから、母親失格の前に人間失格である。この母親、高校中退して、とび職をやっていた現在の夫と知り合い結婚。14年には土木建築会社を立ち上げ、業績を伸ばしていたそうだ。着るものが派手になり、白のBMWを乗り回し、不倫に溺れ、子供2人を車に放置して死なせてしまった。亭主の心中いかばかりであろう。

伊勢谷友介
伊勢谷友介

元木 昌彦(もとき・まさひこ)
ジャーナリスト
1945年生まれ。講談社で『フライデー』『週刊現代』『Web現代』の編集長を歴任。講談社を定年後に市民メディア『オーマイニュース』編集長。現在は『インターネット報道協会』代表理事。上智大学、明治学院大学などでマスコミ論を講義。主な著書に『編集者の学校』(講談社編著)『週刊誌は死なず』(朝日新聞出版)『「週刊現代」編集長戦記』(イーストプレス)『現代の“見えざる手”』(人間の科学社新社)などがある。

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