菅義偉の苦労人伝説「集団就職」「苦学生」はフェイクだ。菅のHPで「集団就職」がいつの間にか「家出同然で」と書き換えられた。満蒙開拓団で苦労した父・和三郎は息子に貶められて、たまったものではないだろう

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菅には、山口組系企業やパチンコ・パチスロ界のドンとのつながりが見え隠れする。大丈夫か?

   菅の代表を務める自民党支部が2001年~07年にかけて計104万円の献金を受けていたが、その時期、経営が悪化した岩田が、立ち退き交渉が長引きそうな古いビルを激安で買い叩き、複雑な権利関係を解きほぐし、転売して莫大な利益を生むという事業をやっていた。その裏では山口組系の企業が強引に立ち退かせていたそうだ。そういうヤバイ企業から献金をもらっていることが発覚し、「道義的責任から全額返金しています」と菅の事務所は新潮に対して答えている。

   横浜のドンといわれる、「藤木企業」の藤木幸夫会長とも長い付き合いだが、横浜へのカジノ進出に藤木が反対してから、3年ほどすきま風が吹いていた。だが、ここへきて関係を修復したそうである。パチンコ・パチスロ界のドンで政界のタニマチとしても知られる「セガサミーホールディングス」の里見治会長とも昵懇だという。東京五輪を誘致する際、菅から、アフリカ人を買収するために4、5億円の工作資金がいると頼まれ、知人とカネを作ってあげたそうだ。里見は、カジノ誘致に積極的だったので、安倍政権は「カジノ推進法」を成立させたのではないかと、新潮は見ているようだ。

「安倍氏以上に危険だ」と指摘する前川喜平元文部科学次官
「安倍氏以上に危険だ」と指摘する前川喜平元文部科学次官

元木 昌彦(もとき・まさひこ)
ジャーナリスト
1945年生まれ。講談社で『フライデー』『週刊現代』『Web現代』の編集長を歴任。講談社を定年後に市民メディア『オーマイニュース』編集長。現在は『インターネット報道協会』代表理事。上智大学、明治学院大学などでマスコミ論を講義。主な著書に『編集者の学校』(講談社編著)『週刊誌は死なず』(朝日新聞出版)『「週刊現代」編集長戦記』(イーストプレス)『現代の“見えざる手”』(人間の科学社新社)などがある。

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