航空機内でマスクを拒否してもめた男、「バイバイ」と言い捨てて警官の手に  玉川徹は「マスクに強制力はない。乗客が騒がなければ」と擁護

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   釧路から関西空港へ向かう旅客機で、マスク着用を拒否した男性乗客が、緊急着陸した新潟空港で退去させられた。理由は、乗務員に大声を出すなど、業務を混乱させたからで、マスクのためではないというが、きっかけはやはりマスクだ。強制でなく要請である限り、騒動は続くのだろうか。

   ことが起こったのは7日(2020年9月)の釧路空港発関西空港行きのピーチ・アビエーション126便だ。乗客が搭乗後、まず客席でトラブルが起こった。男性がマスクをしていないために、他の乗客が注意をした。男性が応じなかったため、客室乗務員が着用を要請したが、これも拒否。席の移動も拒否したため、近くの席の乗客が席を変わるなどして、定時より50分遅れで出発した。

   3、40分後、再度乗務員がマスク着用を要請したが、男性は「非科学的だ」「マスクをつける義務はない」「何か強制力のあるものを提示しろ」と言い張った。このため機長の判断で新潟空港に臨時着陸し、機外への退去となった。

   乗客が撮影した映像があった。着陸と同時に、警察官1人を含む4、5人が乗り込んできて、男性と話をした後、男性が席を立って出て行った。機内からは拍手が起こり、男性は「バイバイ」と言い残して去った。

警官の勧めで男性が出て行くと、機内からは拍手が

   撮影した乗客によると、男性は乗務員の要請に全く応じず、「降りる理由がない」などと大声を出していたという。「バイバイと聞いて、怒りが湧いた。たった1人のために、時間をかけ迷惑をかけたことをどう思っているのか」

   同機は結局、2時間以上の遅れで関西空港に着いた。

   この事件はたちまちネットに広がり、「ルールを守らない乗客が悪い」「機内では、航空会社の指示に従うのが当然」と拒否した男性に非難が集中したが、一方で、「マスクを拒否したくらいで臨時着陸はありえない」という声も。

   ピーチ・アビエーションは、乗客を下ろした理由は、マスク不着用ではなく、大声を出すなど客室乗務員の業務に支障をきたす「安全阻害行為」(航空法23条)だと機長が判断した結果だという。今後の検討で、乗客の行為が悪質だと判断すれば、余計にかかった費用の損害賠償請求もありうるという。

   司会の羽鳥慎一「マスク不着用ではなく、客室乗務員の業務に支障をきたしたからだと」

   高木美保(タレント)「この乗客は勘違いしている。自分が感染していたらと考えたら、マスクの着用要請は根拠がないわけじゃない。航空会社は、安全を代弁しているので、権限が云々はお門違い」

   玉川徹(レギュラーコメンテーター)「若干複雑。マスクはしたほうがいいに決まっているが、義務じゃない。倫理的にはするべきだとみんな思っていても、下されるというのはどうか。いったんは飛んだのに、またお願いに行っている」

   羽鳥「乗客とトラブルになったからでしょう」

   玉川「一番迷惑を被ったのは、他の乗客。大騒ぎをしないで冷静にしていたら、そのままだった?」

   高木「隣に座っていたら、嫌でしょう。新幹線でも喧嘩になっている」

   羽鳥「強制力の明文化も必要?」

   玉川「それでしょう」

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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