人種の多様性への配慮した映画づくりを!アカデミー賞作品賞に4つの新基準 小倉智昭は「作れなくなる映画も出てくる」と反対

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   人種差別問題が大きな社会問題化している米国で、アカデミー賞も大きく動き出した。たとえば2015年と16年には、ノミネートされるキャストに「白人が多い」と批判されていたアカデミー賞だが、9日(2020年9月)に2024年から作品賞に対して新たに4つの基準を設けると発表したのだ。

   その新基準とは、①主演や助演に最低1人の人種的少数派(アジア人や黒人、ヒスパニック系など)の俳優を起用、②監督やプロデューサーなど主要な制作スタッフに最低2人は女性や人種的少数派を登用、③映画配給会社にLGBTQ(性的少数派)などを実習生として雇う、④映画宣伝チームの幹部のうち複数が女性や障害を持つ人、というものだ。ノミネートされる条件は、この4つの基準のうち2つを満たすことだという。

「決めごとにすると作品の幅を狭めてしまう」

   社会学者の古市憲寿「4つの新基準のうち3つはバックヤード側の話。映画を見る側からしたら、あまり関係ないかもしれませんね」

   小倉智昭キャスター「基準をクリアしないと作品賞にノミネートされないというのは、意識しすぎではないかと思う。アメリカらしいといえばアメリカらしいが。基準のおかげで作れなくなるような作品も出てくる」

   伊藤利尋アナ「小倉さんの指摘、よくわかります。しかし、多様な価値観を認める社会にしていくというメッセージを発しなければいけない状況なのでしょう」

   作家の中江有里「やはり決めごとにしてしまうと、作品の幅を狭めてしまう可能性があると思う」

文   バルバス| 似顔絵 池田マコト
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