8日(2020年9月)、総裁選がスタートした。会見した石破茂元幹事長 (63) 、菅義偉官房長官(71) 、岸田文雄政調会長(63)の3候補を外国人記者はどう評価したのか。
米「ウォールストリートジャーナル」紙の東京支局長、ピーター・ランダースさんは「うちの見出しでは『継承する人たち(菅氏と岸田氏)とそのライバル(石破氏)の決戦』と伝えました」と話す。
ランダースさんは「日本にとって今1番厄介なのは中国をどう扱うかです。アメリカを選ぶか中国を選ぶかという二者択一の決断を迫られた時に、日本の総理大臣としてどう対応するか」と今後の政権に注目する。
米大統領選、トランプかバイデンかで次期総理の負担も変わるだろう
外交面に関しては、ほかの外国人記者も注目する。15年以上にわたり日本で取材を続ける国際ジャーナリストの孫秀萍さんは、「経験から見て、強いのは菅さんと岸田さんです。石破さんは安全保障政策にはたけていますが、外交に関するエピソードはそれほど知られていない」と話す。
また、孫さんは「中国との橋渡しのカギは人脈だ」とし、「二階(俊博幹事長)さんが派閥としていち早く菅さんを支持することを公言した。二階さんと中国との良好関係は周知の事実です。二階さんが支持するということは、中国とのパイプを持つことになる」と指摘する。
新月通信社代表でアメリカ人のマイケル・ペンさんも、外交力に着目するが、その最初の試金石は11月に行われるアメリカ大統領選挙だと見ている。「トランプ大統領が再選したら次期総理の負担は増えるだろう。しかしバイデン氏が当選したらその負担は軽減する」と言うのだ。
司会の小倉智昭「確かに、二階さんを通して中国を見ると孫さんの言う通りになるのかも分かりません」