俳優の伊勢谷友介容疑者(44)が8日(2020年9月)、東京都目黒区の自宅で乾燥大麻を所持したとして現行犯逮捕された。自宅マンションで乾燥大麻1袋約7.8グラムを所持した疑いだが、ほかにも3袋が発見された。合わせて20.3グラムで約40回分の量だという。
伊勢谷容疑者は俳優業のほか映画監督や実業家としても活躍しており、2009年には株式会社を立ち上げて環境問題に取り組んでいた。また2019年には高校を設立し、自ら校長を務めていた。
一方で、2012年にツイッター上で大麻解禁をめぐる議論が行われた際には「大麻で人生崩壊するのは難しいと思うけどな。それならお酒の方が簡単だ」と投稿。2014年には「今週はヘンプ(産業用大麻)を食べて、学んじゃう会でしたが、盛り上がっていました!麻、面白いでしょー」とツイートしている。
常習していた可能性が高い伊勢谷容疑者、扱いにも慣れていた
社会学者の古市憲寿は「日本ではGHQが大麻を禁止にした。でも、当のアメリカでは合法化が進んでいる。世界的に見ても少なくても医療用大麻は合法化している国が多い中、日本だけが大麻使っている人を極悪人のように裁くことが果たして良いのか。そろそろ時代に合わなくなってきている、という気がします」と持論を展開した。
しかし捜査する側としては大麻も覚せい剤も同じだ。元麻薬取締官の廣畑徹さんは「大麻に含まれるTHCは麻薬成分ですから。ケシを食べているのと同じような状態です」と言う。
法科学研究センター所長の雨宮正欣さんは伊勢谷容疑者の常習性について、「発見された量も多いですし、器具やパケの分け方を見ると、大麻の扱いに不慣れだとはとても言えない。常習性については可能性が高いと言えるでしょう」と指摘する。
また体への影響について「妊婦さんが使うと奇形児が生まれるリスクが高くなりますし、異常な感覚になって他人を傷つける場合もあります」と話す。
司会の小倉智昭「ほかの国がどうであろうと、日本では法律的にやってはいけない薬物なのだから、手を出しちゃいかんでしょう」
古市「暴力団とかの資金源になってしまうことは問題です。ただ、いずれは日本もブラックマーケットにお金を流さないようにどうやってバランスを取るか、議論することになるでしょう」