「おもちゃじゃないです。家族ですよ。もう手放し、どこかに置いていけば、それでホッとしちゃったなんて、とんでもない話です」
俳優の梅沢富美男がものすごく怒っている。キャスターの若林有子アナが防犯カメラ映像を説明した。「ショッピングモールに1人の女性が入ってきました。ペットを持ち歩く際のケースを持っています。ああ、通路の脇に置いて立ち去っていきます。あとで確認すると、中に2匹の子猫がいました」
「一緒に暮らしたが、犬は吠えるし臭いし」と2日でポイ捨て
司会の国山ハセンは「いま、ペットを飼育放棄する人が急増しています。これも新型コロナの影響です」と伝えた。新型コロナの感染拡大防止で自宅にいることが長くなり、ペットを飼う人が増えているが、一方で放棄も例年の2倍になっているという。千葉・船橋の「保護猫カフェ ととの森」の今村瞳代表はこう話す。
「『コロナのため家を売らなければならなくなった。ペット不可の物件に移らなければならないので何とかしてほしい』という理由や、『在宅ワークでなくなったので、お昼ご飯の面倒が見られない』という理由で放棄してしまうのです」
「NPOみなしご救援隊 犬猫救済センター」の副理事長も「(捨てられる犬は)これまでは成犬や老犬が多かったのですが、4月(2020年)ころからは子犬が増えました」という。ペットショップで購入して、1週間一緒に暮らしてみたが、犬の臭いがダメだったとか、吠えるし、いろいろなものをグチャグチャにするし、おしっこも覚えてないとわずか2日で放棄したひどいケースもあるという。
梅沢は「ちょっとワンちゃんでも飼ってみようかな、というだけで飼うことはやめてくれ。ぬいぐるみじゃないです。生き物を飼う資格がありませんよ」とまだ怒っている。正能芙優(大学院特任教授)は「私も飼いたくて、保護犬のサイトなどを見ているのですが、飼いたいというのと飼えるというのは違うと思って、まだ決められません」という。
アン ミカ(モデル・タレント)「ペットっていう言い方を変えたほうがいいのかもね」
梅沢は保護センターから14歳のヨークシャーテリアを引き取った。人間でいうと70歳。「マリさんというんです。老後を一緒に過ごして、幸せにしてやりたいなあと思って迎えました」(梅沢)
いや、ペットは飼っているこちらを幸せにしてくれることのほうが大きいのだ。