台風10号の風速80メートルとはどんな風? 体感映像を見ると、人が飛ばされないよう車のドアに必死にしがみついている

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   沖縄地方へ接近中の超ド級台風10号について、気象庁と国交省が3日(2020年9月)、異例の合同会見をした。「特別警戒級の恐れがある。明るいうちに安全確保を済ませてください」と、なんと実際の接近の3日も前だ。最大瞬間風速80メートルとは一体どんな風なのか。その実験映像がすごい。

   一昨年大阪を襲った台風21号では、橋の上でトラックが横転して危うく川へ落ちかけた。最大瞬間風速は58メートルだ。昨年の千葉では、送電線の鉄塔やゴルフ場のネットの支柱が倒れたが、57メートルだった。

風速50メートルでスリッパが砲弾のように窓を貫通

   送風機を使って、「流機エンジニアリング」が行なった実験映像があった。80メートは時速288キロと新幹線級。受ける打撃の力は206キロ。人は立っていられない。地上に倒れても転がされてしまう。

   自転車を押して歩いても、風にぶち当たった瞬間、自転車もろとも吹き飛ばされた。車のドアを開けると、再び閉めるどころか、ドア自体が壊れるまで開きっぱなしになり、人間がドアにしがみ付いて飛ばされないようにするのが精一杯だった。

   京都大学防災研究上の映像では、51メートルでスリッパがガラス戸を砲弾のように貫通した。窓ガラスを破られたら木造住宅は屋根が吹き飛ぶ。ベニヤ板などで補強しないと危ない。

   吉永みち子(編集者)「これまで経験したことがない、というのが毎年ある。経験知識は捨てた方がいい」

   長嶋一茂(タレント)「僕はグアムなどで2度70メートル経験しているけど、中型の家が飛んだ。ガラスに気をつけないといけない」

   防災システム研究所の山村武彦所長は、「明るいうちに予防的避難を」といっている。また、電柱倒壊で長期にわたる停電もありうるので、バッテリー(充電)、車のガソリン、風呂桶に水の「3つの満タン」を勧める。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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