自民党総裁選で劣勢が伝えられる岸田文雄政調会長(63)がツイッターで投降した写真が、非難されているという。東京・赤坂の議員宿舎で撮られた1枚で、岸田氏が座るテーブルに妻が作った料理が並べられ、脇に妻が立って微笑んでいるというシーンだ。
これがSNSで「すごく昭和的。対等な関係ではない」と炎上、ハフィントンポストにも「最大の違和感は、食卓に座るスーツ姿の夫の脇で、立ったまま両手を前に組んで控える妻の姿。まるで1975年に炎上したCM『私作る人、ボク食べる人』を地でいくような写真だ」という記事が載った。
「見る側に悪意がある。男女逆差別だ」
45年も前のCMが登場したのは驚きだが、岸田氏は会見でこう説明した。「あの写真だけ見て、そう思うのはそうだなと思いますが、あの部分だけで、なにか対等ではないかのように言うのはおかしな気がします。私は妻に対してそんなに強い立場だと思っておりませんし、食事はたしかに作ってもらった場面ではありますが、平素から風呂洗いや皿洗いもします。家事は分担しております」
岸田氏らしく、炎上を茶化すこともなく、大真面目で話し続けた。
司会の国山ハセンは「岸田さんが批判されていますが、どうですか?」とキャスターの立川志らくに振った。志らくは「岸田さんも、あんなに丁寧に答えることないですよ。ほほえましい写真だもの。あれを揚げ足取りされたら、なにも写真を載せられなくなってしまいます」
アン ミカ(モデル・タレント)「奥さんはずっとあそこに1時間も立っていたわけじゃなく、歩いている途中のワンショットかもしれないじゃないですか」
正能芙優(大学院特任助教)「見る側に悪意があるんじゃないかな。私が、仕事の合間にたまたま夫が作った食事を食べるシーンをSNSにあげたら、素敵な旦那さんといってくれると思うんですよ。それと同じ。逆の意味で男女差別みたいなものが、(批判側に)埋め込まれているんじゃないでしょうか」
志らく「こういうのが、イジメとかにつながっていくんだよ」