「2位じゃダメなんです」というから、スーパーコンピューターの話かと思ったら、ギョーザのお話だった。ギョーザの売り上げ日本一は、これまで宇都宮市と浜松市が激しく競ってきたのだが、2020年の上半期の結果が出たら、何と伏兵の宮崎市がトップに。
1世帯あたりのギョーザの購入額日本一はこれまで、2015年浜松、16年浜松、17年宇都宮、18年浜松、19年宇都宮ときていたが、20年上半期を制したのは宮崎だった。2位が宇都宮で、浜松は4位。
宮崎市「2大巨頭を抜くなんて夢にも思いませんでした」
この結果に宮崎市観光協会は「いやいや驚きました。無欲の1位。2大巨頭を抜くなんて夢にも思いませんでした」と謙虚だ。宮崎グルメといえばマンゴーなどで、ギョーザは入ってこない。それが緊急事態宣言で異変が起こったという。
総務省の家計調査でも、宮崎は3月から急に伸びて、6月までの4カ月は、完全に宇都宮、浜松を抑えていた。「外出を自粛して、家でギョーザを食べるようになった。お持ち帰りの専門店『ぎょうざの丸岡』です」(焼き餃子協会)という。
お取り寄せグルメランキングで1位。1日に約30万個を生産するそうだ。40個入り1040円(税込)、50個入り1300円(同)で、市民に聞くと「月に3回」とか「週1ですね。4人家族で1人10個ずつ」とか。宮崎餃子の特徴は、質のいい新鮮な食材だという。
高木美保(タレント)「やられた。私はいつも栃木です」
司会の羽鳥慎一「(宮崎は)全然イメージないですよね。3位くらいには入っていた?」
野上「3位ではあったんです。それが一気にトップに躍り出た」
宮崎でも、ギョーザ戦争はあったという。1960年代から70年代、お隣の高鍋市で「餃子の馬渡」と「たかなべギョーザ」が激しく戦ったことで、人口わずか2万人の町に18もの店が乱立。コンビニが9店舗というから激しい戦いだった。そして89年、「ぎょうざの丸岡」が登場して、「うまい」「安い」で戦いを制した。
で、追い越された元王者、宇都宮餃子会は「全国的に餃子の街として知られているので、何もいうことはない」という。
高木「栃木県民は我慢強い」
一方4位に沈んだ浜松餃子学会は「驚いてショックだった」と悔しさを隠さない。