きのう1日(2020年9月)に総裁選への出馬を表明した石破茂元幹事長 (63)と岸田文雄政調会長(63)が「とくダネ!」に生出演した。各派閥から圧倒的な支持を集める菅義偉官房長官(71)に対する「逆転の一手」を聞くと――。
最初に出演したのは石破氏。「逆転の一手」として挙げたのは「党員と国民への誠実な訴え」だ。今回、総理総裁を選ぶ権利が国民はもちろん、党員にさえないことに異議を唱えたいとしている。
「論争することによって、菅さんが(首相に)なったら、岸田さんがなったら、石破がなったらどうなるんだろうと、この国の主権者たる国民が考えることが民主主義にとって1番大事なことだと思います」と石破氏は話す。
社会学者の古市憲寿氏が「石破さんは自民党内であまり人気がないと言われますが、ご自身ではどう分析していますか?」と聞くと、石破氏は苦笑いを浮かべ、「自民党内と言うより、自民党の国会議員と言った方が良いですね。おかしいことはおかしいと言い続けてきましたので、けむったいと感じられるのかも知れない」と答えた。
岸田氏の柔らかい物腰に小倉「奥様方のファン増えたかも」
また、付き合いの悪さについても自覚しているようだ。「同志からは『お前はいつも田中角栄先生の言葉を使って、握った手の数しか票は出ないと言っているじゃないか。なぜ総裁選の時にそれをしないのか』とお叱りをいただきます。(議員仲間と)もっと酒を飲んだり、食事したりすれば良かったのかな。常に反省してます」と話した。
次に出演した岸田氏の掲げる「逆転の一手」は、「国民の信頼」。「正直、そんな妙案があるはずはありませんが...。政治の姿勢、あるいは政策を訴えるにしても、国民に向けて発信し、信頼を得ることが何よりだと思います。それが各選挙区において一国一城の主である国会議員の気持ちを動かしていくことにつながる。基本的なことですが、1つ1つ、しっかりした思いを訴えていきたい」と話した。
また今後について、「(アベノミクスの)3本目の矢である、成長戦略に本格的に移って行かないといけない。ビッグデータや5Gを始めとする最新技術を様々な分野に組み合わせていくことで、エンジンをふかすことができるのではないか」などと話した。
司会の小倉智昭「岸田さんの話を聞いて、奥様方にファンが増えたと思います。温厚で周りを気遣うのも分かりました。外務大臣の時は外交的にとても良い顔をしていました。ハンサムということもあるかも知れません」