非常に強い勢力で北上を続ける台風9号は、強風と高潮が心配される中、きょう(2020年9月1日)未明、沖縄に最接近した。午前9時15分現在、台風は久米島の北西およそ90キロの海上をゆっくりと北上しているが、気象庁は「過去最大級の高潮発生の可能性がある」として、厳重警戒を呼び掛けている。
沖縄本島などでは最大瞬間風速65メートルの猛烈な風が吹く可能性もあるという。これは立っていられないような強さだ。気象予報士の天達武史は「物が飛んでくるので非常に危険です。横にトラックが倒れてくる可能性もあります。さらに電柱や信号機が支柱ごと倒れ、住宅の一部が破壊されるほどの風です。台風の中心を通り過ぎても、夕方までは家から出ないでください」と引き続きの警戒を呼びかけた。
台風はこの後も自転車なみの時速20キロくらいのスピードで進む。2日は九州の上陸はないものの、九州地方の北部を中心に暴風雨になる予想だ。
次の厄日は「二百二十日」、去年は千葉を台風15号が襲った...
台風9号の後には台風10号が来る。台風10号の卵はきょうの夜までに発達し、徐々に北上する予想だ。「高気圧が弱まっていますので、日曜日と月曜日にかけて西日本に接近する恐れがあります。今度は本土に近い所を通過する可能性がありますので、情報に気を付けてください」と天達。
きのう8月31日は「二百十日」。立春から210日目ということだが、この日は昔から台風が襲来する日として人々から恐れられてきた。今後は「二百二十日」という台風接近の厄日もある。2019年、千葉を襲った台風15号がそうだった。
天達(気象予報士)「今から台風のトップシーズンになりますので、台風情報に気を付けてください。ゲリラ豪雨とは違い、台風には必ず備える時間がありますから」