コロナ禍の影響を受けている鮮魚店や飲食店で、新しい売り方をするニューウェーブ店が話題を集めている。
まず大竹真リポーターが訪れたのが中目黒「サカナバッカ」。まるでカフェのような外観だ。品川駅ナカなどを含め都内に6店舗を展開する。店内で目につくのは全国から届く色とりどりの魚。タチウオ、鮎、ボラに加えてコバンザメやヤガラなど普段目にすることの少ない魚が並び、さながら水族館のようだ。
ターゲット層は30代女性で、姿形で興味を持たせるのが目的だ。岡部拓也店長「切り身で並んでいると何の魚かわからない。丸のままで楽しんでもらいたいです」。
全国の漁港とつながるネット仕入れサービスの「魚ポチ」から仕入れるほか、産地とはLINEで「珍しいものを送ってください」とITを駆使して頼んでいる。
珍しい魚は値段も安い。3枚おろしや大きな魚は半身で買うこともできる。さばき方や調理方法を教えながら対面販売を行い、ほとんどのお客さんがリピーターだ。
水揚げされた魚、新幹線自由席で運ぶ店も。昼には店頭に
東京駅直結の立ち飲み酒場、羽田市場食堂には全国から届いた鮮度抜群の魚が格安で並んでいる。
鮮度の秘密は新幹線輸送。宮城県石巻の漁港で午前6時に水揚げされた魚は、仙台駅からの新幹線1号車自由席を貸切りで運び、昼過ぎには東京駅に到着。店には午後1時に着く。地元仙台の市場では、魚が並ぶのは獲れた翌日で、東京駅の店の方が、仙台駅前の店より早く魚が食べられる逆転現象が起きている。ほかにも羽田市場は羽田空港内に魚市場を作り、全国漁港300ヶ所から届いた朝どれ魚をその日のうちにスーパーやレストランなど1000店舗に卸すというサービスも行っている。
新型コロナの影響で飲食店への売り上げが減ったことで始めたインターネット販売も、一ヶ月で一億円を売り上げている。
森圭介アナウンサー「仲介業者を通さない売り方が増えてきている流れですね」
司会の加藤浩次「どんな業態でも直で出来るならそっちのほうがいいということになっちゃいますよね」
近藤春菜(お笑いタレント)「サカナバッカは行ったことがあるんですが、見たことのない魚を教えてくれてチャレンジできる。一人暮らしだと知っている魚を焼くとかしかしない」
ロバート・キャンベル(日本文学研究者)「どこの漁港から上がってきたかわかる。漁師の顔が見えるような感じがする。今、海産資源が枯渇してきているが、日本人の意識はまだ低い。どこから魚が来ているかわかるのがいい」