石破茂元幹事長がきょう1日(2020年9月)の「モーニングショー」に生出演した。党員や国民の人気は高いものの、国会議員の間で支持が広がらないと言われる石破氏だが、改めて自民党総裁選出馬の意欲を語った。
きのう31日(2020年8月)開かれた石破派の会合では、「今回は出馬を見送り、来年の総裁選を目指すべき」という撤退論もあった。ある閣僚経験者は「惨憺たる結果を見せられるんだったら、出ない方がいい」と話していた。それでも出馬することについて、石破氏は「今、コロナや防衛などについて、誰がどう考えているのかを国民に対して発信するのが大事。自分が不利だからやめます、自分が有利だからやります、ということでは政治家はやってられません」と決意を語った。
新総裁の決め方は、党員に人気の高い石破氏を意識して、党員投票をしない両院議員総会方式に決まる見通しだが、石破氏は「安倍総理が、次の総理が決まるまでやるとおっしゃっているのに、総裁選をやったら政治空白ができる、というのは総理に失礼だと思います」。
「地方の勉強のため、飲み食いの時間が減っちゃった」
玉川徹(テレビ朝日コメンテーター)「(石破氏に対する)感情論もあると思うが、どうですか」
石破氏「まあ、そうねえ。今までの在り方を変えてもらいたくないという気持ちが6割、感情論が4割かな」
国会議員の間での不人気の原因について「飲み食いの数が少ない。政治の世界では裏でどれだけ面倒をみているかということがある」という政治ジャーナリストの田崎史郎氏のコメントを司会の羽鳥慎一が紹介すると、「よくご指摘をいただくことです。ただ、全国の市町村がどうなっているか知らないことがいっぱいある。その勉強のために、結果として(飲み食いの時間が)減っちゃった、ということです」と説明した。
青木理(ジャーナリスト)「石破政権になったら、公文書改ざん問題などに手をつけかねない、というのがみんな怖いのではないでしょうか。石破さんになったら、これらの問題に手をつけますか」
石破氏「そうですね。納得が大事です。何がどうなっているのかきちんと検証して、正すべきは正さないと国民の信頼は得られません。この政府は誠実だよね、というのがないと、政策が実効性をもちません」
消費税減税については「ほかに安定財源が見つけられれば」と前向きな姿勢を見せた。新型コロナのPCR検査については「検査をやらないとどこで何が起こっているかわからず、対策の実効性が上がらない。誤判定があるからダメだと言って検査をしないのはおかしい」と話し、玉川が「我が意を得たり」と大きくうなずいていた。