安倍晋三首相の今月28日(2020年8月)退陣表明を受け、次期自民党総裁、つまり次期首相の最有力候補として急浮上したのが菅義偉官房長官だ。足立直紀・テレビ朝日政治部長は「安倍首相を支える立場だったので、自ら手を挙げるわけにはいきませんでした。周りから『やってくれ』と言われるのを待っていた」と解説する。総裁選で勝てる票数が集まるめどが立ったことから、出馬の意向を固めたという。
石原良純(気象予報士)「きのう(2020年8月30日)、菅さんの名前が急に出てきた途端に、構図が変わって、きょうの番組も一番最初が菅さんのコーナーなんですね」
司会の羽鳥慎一「今までは岸田(文雄)さんだ石破(茂)さんだと言われていたのに、(パネルに占める面積も)菅さんの方が倍ぐらい大きくなっています」
田崎史郎「二階派がリーク、菅さんの考えと違うかも...」
山口真由(信州大学特任准教授)「菅さんは、権力に非常に近いのに決して野心を見せない淡泊な感じが魅力的でしたが、この方でもギラギラした欲望をもっていたんだな、と興ざめしてしまいました」
羽鳥「日々の会見を見ていると落ち着いている印象ですが、落ち着きながらギラギラしていたということでしょうか」
足立政治部長「政治家たるもの、最終的には総理大臣にはなりたい思いは大方の人が持っているはずです。落ち着いていることとギラギラしていることとは別です」
政治ジャーナリストの田崎史郎氏「菅さんにとって、この週末の報道は少し意外だったと思います。もう少し、周囲から声が上がってからそれに乗っかる形にしたかったのですが、二階派が積極的にリークして、菅さんが先陣を切っている形になっています。これは菅さんと考えていたこととは違うかもしれません」
玉川徹(テレビ朝日コメンテーター)「菅さんが引き継ぐということは、今まで通りということですから、僕は期待感がなくなりましたね」