連日の猛暑と夏休み短縮のなか、熱中症対策で日傘をさしての登下校が広がっている。福岡県筑後市の小学校では全校児童に折りたたみ傘を配布。埼玉県熊谷市でも6月(2020年)から日傘を使うよう指導している。
その一方でSNSには学校から日傘がNGといわれたという投稿も相次いでいる。神奈川県に住む30代の主婦は、小学校1年生の娘に下校の時だけでもと日傘を持たせたところ、使用禁止と言われて使わせてくれず、顔を真っ赤にして帰ってきたという。
驚いた主婦が問い合わせたところ、学校は「両手がふさがって危ない。低学年だから傘の距離感がつかめなくて、他の子にぶつかったり、傘がささったりしたら危ないので使用を控えてほしい。どうしても熱中症が心配なのであれば、保護者が来て一緒にさしてください」と驚きの説明。
主婦は「両手がふさがって危ないというが、雨傘は禁止されていない」と不信感をつのらせる。
神奈川県内のある市の教育委員会は、「できれば帽子をかぶるなど別の方法を呼びかけています。基本的には各学校に任せています」と一律禁止ではなく、各学校に判断を任せているという。文科省も各自治体や学校に対応を任せているという立場だ。
ハンディファン、クールタオル、うちわもダメのケースも
SNSには他にも「晴れているのに傘をさしたら危ないと近隣住民から通報がある」「日傘を持つ持たないで差がでていじめにつながる」という驚きの禁止理由が報告されている。
禁止は日傘だけではない。小型扇風機や首に巻くクールタオル、うちわなども注意されたケースがあるという。
子どもの熱中症に詳しい服部益治医師は「子どもが高齢者に次いで危険。年齢が低いほど対策が必要。子どもの体には水分がたくさんあって、新陳代謝が激しいので、汗が出ると一気に水分が出てしまう」と脱水症状の危険性を語る。
司会の加藤浩次「マスクして直射日光はなかなかきつい。持っていない人というとなんでもそうなる」
杉山愛(元プロテニス選手)「私も日傘使いますが相当違いますよね。雨の日は傘をさしているのになんでダメなのかな」
近藤春菜(お笑いタレント)「天気予報で命に関わるといっている。禁止ではなく、使う時の注意をうながすとか、持っていない友達と一緒に帰るとかすべき。授業で水を飲む時間を作るとか、扇風機なんかも使っていいと思う」
石川和男(政策アナリスト)「ルールには『やっていい』『やっちゃだめ』と2つあるが、やっちゃだめというには説明が必要。あの理由は大人たちが考えたものだと思うが、あれじゃあ説得力がない」