安倍が辞任する。弱々しい病人になってしまったことが何かやりきれない。記者会見を1時間見続け、私はノートにこうメモした。「やはり何も成し遂げなかった人だった」

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「トランプ侮るべからず。逆転の可能性は十分ある」とニューズウイークが報じている

   こうした"大事件"の後に、フライデーの「『きゃりーぱみゅぱみゅ』に新恋人! イケメン年下俳優 葉山奨之と『夜のお散歩デート』目撃撮」でも、「『チュートリアル』徳井義実 美人アーティスト『チャラン・ポ・ランタン』ももと『お家デート』」でもないだろう。

   最後に、安倍の盟友・トランプの話題を紹介しておく。

   ニューズウイーク日本版が「トランプ逆転の可能性は十分ある」と報じている。寄稿しているのは、「米国人最高の教授」の1人といわれるサム・ポトリッキオ・ジョージタウン教授。

   理由は5つあるという。トランプの平均支持率はクリントン、ブッシュ息子、オバマより低いが、大きく劣ってはいない。

   中央政界での経験が長い候補者は過去11回の大統領選で9回負けている。また新型コロナウイルスのワクチン開発が一気に進み、経済が予想以上のペースで回復した場合はトランプ有利。

   今回の選挙は郵便による投票が多数を占める可能性があり、選挙の手続きが異例なものになればなるほど、トランプ勝利の可能性は上がる。

   トランプ支持者は、人口動態から見て将来の選挙はどんどん不利になることを理解しているから、彼らの投票率が予想以上に上がり、トランプを当選ラインに押し上げるかもしれない。

   トランプ侮るべからずだというのである。(文中敬称略)

元木 昌彦(もとき・まさひこ)
ジャーナリスト
1945年生まれ。講談社で『フライデー』『週刊現代』『Web現代』の編集長を歴任。講談社を定年後に市民メディア『オーマイニュース』編集長。現在は『インターネット報道協会』代表理事。上智大学、明治学院大学などでマスコミ論を講義。主な著書に『編集者の学校』(講談社編著)『週刊誌は死なず』(朝日新聞出版)『「週刊現代」編集長戦記』(イーストプレス)『現代の“見えざる手”』(人間の科学社新社)などがある。

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