「野党もバラバラだ。もっとしっかりしてくれ!」
野党はどうか。 24日(2020年8月)に立憲民主党と国民民主党が新党結成の基本合意をかわした。水面下で交渉にかかわった神津里季生連合会長は「大きな理念を共有して一つの党になる」と意義を強調する。9月結党をめざし、衆院議員だけでも100人を超せば、政権交代前の民主党に近づく。
元衆院議員の福島伸享さんは2017年9月の民進党分裂時の衆院選で落選、今は地元茨城県であいさつ回りに励んでいる。そこで「自民党の独占はやりすぎだけど、野党もバラバラで、もう少しまとまってくれなきゃ」「意識が足りない」「しっかりして」という声をしきりに投げかけられる。
福島さんは「50軒回って、期待の声はなかった。政府自民党への批判票が来るとか、甘いものじゃない。野党が不満の受け皿になっていないと感じる」「合流に世の中の人は関心がない。ああまたかの既視感があるみたいだ」と、当面は無所属で活動する考えだ。
コロナ対策で現金の一律給付や家賃補助を提案してきた野党だが、徳橋記者は「補正予算案に賛成したこともあって、自民党との違いを打ち出せず、十分な存在感を示せなかった」と分析する。立憲民主党と国民民主党が合流する新党と、新党との協力を模索する共産党、新党と一線を画す日本維新の会という色分けに進む。
※NHKクローズアップ現代+(2020年8月27 日放送「密着 議員たちの夏」)
文
あっちゃん