「グッとラック!」はレジ袋有料化によって広がっている、スーパー店員にレジ打ちをせかす「レジハラ」「エコバッグ万引」「ポリ袋ハンター」、さらに袋詰めなどに手間取ると後ろの客が舌打ちをする「レジ圧」を取り上げてきたが、キャスターの若林有子アナが「今回はこちら」と呆れたのは、「その名もカゴパク」(司会の国山ハセン)だ。スーパーでカゴの盗難が相次いでいるという。
埼玉県で4店舗を展開する「スーパーマルサン」の齋藤元宏・吉川店店長は、「7月(2020年)のレジ袋有料化のころから、ひと月に100~150個ぐらいなくなっていく」と嘆く。1日3個も盗まれていることになる。
誰が持ち去っていくのか。エコバッグは持ってきていない、でもレジ袋は買いたくないという客が、かごごと車に積み込むのだ。「グッとラック!」が店の出入り口にカメラをセットしてみると―――。
「この次に来たときに持ってくるので」と開き直る女性客
「ああ、いました、いました」と、カメラのモニターを見ていたスタッフが思わず声を上げたのは、購入した商品を入れたカゴを載せて、カートを押して出てくる女性だ。女性は駐車場の自分の車まで行くと、カゴごと後部座席に積み込み、走りだそうとする。
スタッフが「TBSですが、いまカゴを入れましたよね」と声をかけると、「ハイ、入れました」と悪びれる様子もない。問い詰められると、「この次に来たときに持って来るので」と開き直った。さすがに、女性はカートと一緒に戻したが、齋藤店長は「次に本当に持ってくるかわかりませんからね」と憤懣やるかたない表情だ。
若林「カゴの持ち去りはどんな罪に問われるのでしょうか?」
山岸久朗(弁護士)「立派な窃盗罪ですね。10年以下の懲役か50万円以下の罰金が課せられます。店外に持ち出しても、買ったものを車に移してすぐ戻すなら罪に問われないでしょうが、カゴごと車に積んだ時点で犯罪となります。次に持ってきても窃盗罪です」
小林麻耶(TBS元アナウンサー)「レンタルとかのシステムがあるといいなあ」
キャスターの立川志らく「いや、そういうスーパーもあるそうですよ」
スーパー「いなげや」では1個330円でマイカゴも売っているという。まあ、かつては竹の買い物かごを持って出かけたもので、あれを復活させてはどうかな。なかなかにお洒落だよ。